セルフケア指導 脱！誤解と思い込みを読みました( 衛生士土屋 )平間 予防歯科
JR 南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック衛生士の土屋です。
今までの常識と最新の解釈と臨床がいろいろ載っていて参考になりました。
- 口腔保健、生活習慣に関する誤解、思い込み
う蝕の母子感染を防ぐ為、食器の共有は避けた方がいい
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母親のミュータンス菌が多い場合には共有を通じて感染が起こりやすいとされていますが、実際にはブラッシング習慣などの保健行動が不十分な可能性があり、これが見かけ上の食器の共有とう蝕の関連を生み出していた可能性がある。
口腔が不衛生だと心筋梗塞のリスクが高くなる
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動脈硬化を起こした血管から歯周病関連細菌が発見され、歯周病と心筋梗塞との関連性が注目されましたが、米国心臓協会は歯周病治療により、短期間の全身の炎症や内皮障害の減少に繋がるものの、歯周病治療により心疾患などを防ぐという科学的根拠は存在しないとしてます。
糖尿病においても歯周病治療が短期間においては血糖値の改善に寄与する可能性があるものの、長期間ではその効果は明確であるとは言えないとしてます。歯周病治療をしたからといって糖尿病が良くなるといった因果関係はないようです。
- 口腔清掃に関する誤解、思い込み
食後すぐに歯を磨かない方がいい
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酸性状態のphを中性に戻す機能を持つ唾液が存在するので必ずしも食後30分は歯磨きしてはいけないということはありません。歯磨きを怠ると細菌によって糖質が分解されて酸が産生されて歯が溶け出す脱灰が始まりますのでこれまで通りの歯磨きが有用です。
酸性の強い飲料などを取ったときに歯の酸蝕(酸によって歯の表面が溶けること。。これは主に成人期の問題です)に留意して磨くことをおすすめします。
酸蝕症は唾液の分泌が正常で、一般的な食事や摂取頻度の範囲ではリスクは少ないと思われますが、酸性の強い飲料などをちびちびと飲んだり、口にためて飲んだりして歯に接触する時間が長くなったり、就寝前、唾液が減少する前に摂取すると唾液の正常に戻す機能が発揮されず大きなリスクになるので注意が必要です。
などなど、もっと書き込みたいくらいいろいろ気になっていた事や知識の再確認にもなりました。
今後患者さんとのコミュニケーションや説明にも活用していけたらいいなと思います。