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虫歯のない子供にするために
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虫歯のない子供にするために

JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

写真11

虫歯のない子供にするために。

多くのお父さん、お母さんは「どーすれば子供の虫歯を予防できるのか?」と不安に思っていることでしょう。

先に答えを言うと、これ!という正解はありません。

正解に近いものを言うとすれば

・歯が生える前から歯科医院に定期的に通い、歯科医院が「定期的に歯のチェックをするところであり、歯を削る怖いところではない。」と理解してもらう。

・歯科医院において親御さん、おじいちゃんおばあちゃんを含めた子供を取り巻く環境~子供本人の唾液検査等で虫歯リスクを測定し、そのリスクに応じた予防プログラムを作成し、実行する。

といったところでしょうか。

写真は、実際に「虫歯がないか健診をして欲しい」とお母さんと一緒に来院された9歳の男の子です。

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明確な虫歯はありませんが、染め出しをすると「歯磨きしてから来た」にも関わらず、華光な面積が赤く染まって(プラーク=バイキン)います。

左下6番(最初に生えてくる大人の歯です)の溝の部分が、ごく初期の虫歯になっています。

染め出しでは、歯の溝部分(赤丸部分)にプラークが溜まっていることがわかります。

よく「歯を磨かないと虫歯になる」と言われますが、この言葉はあまり正確とは言えません。

理由は、子供の場合虫歯の好発部位(よく出来る場所)は、小窩裂溝(歯の溝 写真の赤丸部分)とコンタクト(歯と歯の接する部分 写真の青丸部分)なのですが、どちらにも歯ブラシの毛先が届かないからです。

勿論、歯ブラシをしないよりはした方がいいに決まっていますし、プラークを歯ブラシでおおまかに落とすことは歯肉炎の予防になるので、やらないくていいわけではありません。

ただ、歯ブラシ単独では、虫歯の好発部位には届かないので、虫歯予防としては弱いのではないか、と思います。

ワコ歯科では、コンタクトの虫歯予防にはデンタルフロス、小窩裂溝の虫歯予防にはフッ化物洗口を薦めています。

デンタルフロスは、ホルダー付きのものであれば、差があるとは思いますが4歳位から使えるようになります。フッ化物洗口はうがい水を飲まずにおおよそ吐き出せる子供であれば可能です。フッ化物入りの歯磨き粉を使っても良いでしょう。

歯ブラシをテクニックを駆使して小窩裂溝、コンタクトまで完璧にしたり、極端な砂糖や糖質の摂取制限をすれば、理屈の上では虫歯は防げますが、労力がかかりすぎますし、栄養上やコミュニケーション等の新たな問題を引き起こしますので、私は歯ブラシの完璧さを求めたり、食物の極端な制限は行っていません。

フッ化物洗口液は歯科医院でしか入手できませんが、デンタルフロス(ホルダー付き)はドラッグストアであればどこでも売っていますし、歯磨き粉は「フッ化物不使用」と書いていないものであれば、大抵の歯磨き粉には入っています。

一部の健康なんとかとか、ごく一部の医療関係者が「フッ素は毒!ユダヤの陰謀!(信じられないかもしれませんが、ホントにこんな事を言う方々がいるのです。反論すると「虫歯や病気がなくなると困るからフッ素を塗って虫歯や病気にしてる悪徳歯科医師!と罵倒されるのです…。ほんとに悪徳なら儲からない予防なぞやらず、黙って削りますよ…。)」と主張していますが、フッ化物の虫歯予防効果、急性または慢性の毒性、有害事象が起こる為の摂取方法、頻度は十分に数値化がなされており、歯科医院での指示通りにフッ化物を使って問題になる確率はごくごく僅かです。

虫歯のない子供にするためには、理想的には定期的に歯科医院でチェック+リスク測定+リスクに応じた予防プログラムの作成ですが、なかなか連れて行けないのであれば、デンタルフロス(ホルダー付き)とフッ化物入りの歯磨き粉から始めてはどうでしょうか?

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