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トンデモ検査機器
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トンデモ検査機器

JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

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トンデモ検査機器の話です。

トンデモというのは、 トンデモ本という本のジャンルから来ています。

「著者の意図とは異なる視点から楽しむことができる本」という意味で、転じて疑似科学(エセ科学)との評価を受けている事象を真正の科学であると主張したり、オカルトを本気で主張している本、さらには単に内容がでたらめの本の意味で使われる。

トンデモの概念

飛躍した論理で、論証もされていない仮説考証のずさんなフィクションなどを含む。具体的には疑似科学オカルトなどを含む。例えば、UFO超能力超常現象ユダヤ陰謀論に関するもの。こうした背景には、と学会メンバーが自分たちの「観察対象」となる人たちを指して「トンデモさん」、そうした人たちの論理を「トンデモ説」と呼ぶなどこの言葉をそちらの意味に近い形で転用していることがある。

Wikipediaより。

転じて、世にはトンデモ医療や、トンデモ医療機器と呼ばれるものがあります。恐ろしいことに、いくつかは医師、歯科医師のお墨付きを貰っているものまであります。

そういったトンデモさんが好んで使っている医療機器のいくつかを、実際に試してみました。

クリニックに行くと検査費用を取られてしまうので、トンデモ医療機器メーカーに連絡して「ワコ歯科で使ってみたいので、デモを見せて欲しい」とお願いしたところ、いくつかのメーカーからご回答を頂き、デモの運びとなりました。

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写真で私がアタマに着けているのは「波動医療なんとか」という某国のトンデモ検査機器です。

特定するとイロイロ不味いこともあるかもしれないですし、トンデモ検査機器と言いつつも扱っている人にはその人なりの正義があるのでしょう。モザイクをかけています。

人体内部の臓器固有の波動を読み取り、逆の波動をぶつけて治療し、波動を修正するために良い食べ物、悪い食べ物、良いパワーストーン(???)まで紹介してくれるというシロモノです。

電極はアタマに着いているのですが、内蔵諸々まで波動がわかるそうです。モチロン歯の波動も!

「アタマにしか着いていない電極で、なんで内蔵の波動がわかるの?心電図を測る時は、心臓を挟んだ形で電極をつけて、その電位差によって測定しますよね?」

と聞いたところ、

「波動だからわかるのです」

とのことでした…。返事になっていないような…。

「根拠となる論文はあるのか」と聞いたところ、一応論文っぽいものは頂けたのですが、某国語から日本語へ翻訳する時にナニかあったのか、そもそもの理論に問題があるのか、とにかく日本語としてチンプンカンプンの論文でした。

某国語や英語の論文を読めれば、また違うのかもしれませんが。

私は生後六ヶ月でアタマの骨が陥没して手術を受け、また2年前には腹膜炎を起こして開腹手術を行い、虫垂を切除しています。

その事は黙って波動検査を受けたのですが、モニターではナニも表示されませんでした。多少はナニか反応があってもいいんじゃあ…。どっちも死ぬとこだったんですし…。

他の会社のトンデモ検査機器もいくつかデモをして頂いたのですが、根拠となる論文や資料はなんとも貧弱なものしかありませんでした。

別のトンデモ検査機器は、手のひらをレーザーでちょんちょんと計測することで、人体に有害な微量金属の量を測り、デトックスするための食べ物やサプリをオススメできるというものでした。

通常、血液検査や毛髪、ツメ等を分析して測るものです。

レーザーで手のひらをちょんちょんとやるだけで計測できるなら、簡単で良いものですが「血液や毛髪、ツメを用いた検査と比較して、どの程度の誤差があるのか?」と聞いたところ、80%程度の正確さはありますとの答えでしたが、根拠となる論文は頂けませんでした。

何よりも「人体に有害な微量金属を測っていることは理解しました。では、どの程度まで『有害な微量金属』が蓄積していれば病気になるとか、何%リスクが高まるという目安となる数値、あるいは根拠となる論文はありますか?」と聞いたのですが、根拠となる数値も論文も頂けませんでした。

あらゆる物質は、量が多すぎれば毒になります。どの程度なら問題がなく、これ以上だとリスクが有るよという目安も根拠となる論文もなく『とにかく危険』』というのは、あまり…。

このようにして、いくつかトンデモ検査機器を試してみました。

「もしかしたら私が知らないだけで、病気やアレコレを未然に予防できるようなステキ検査機器が存在するのかもしれない!」

という期待があったのですが、実際にトンデモ検査機器を試して、また説明を聞いても「やっぱりトンデモはトンデモだったか…。」という結論です。

食べ物やアレコレに対する不安を煽り、健康なんとか食品とかなんとかサプリとかなんとかストーン(!)を売りつけるためのツール、としか思えません。

しかし、我が身を振り返ってみます。

ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、患者さんに虫歯や歯周病、咬み合わせの検査諸々を行い、リスクを説明し、経過観察やら進行抑制やら治療やらを行っているのですが、患者さんからすれば

「歯科医師の先生が言うのだから、間違いないだろう。言われたとおりやんなきゃ」だったり

「素人だと思って、金儲けのためにテキトーな事を言ってるんじゃないか?俺は騙されないぞ!」のどちらか、あるいはそれらの中間で受け止めているのでしょう。

科学的な根拠のある検査、予防、治療を行うために、日々勉強し、かつ患者さんへの伝え方も改善し続けないといけません。

トンデモ検査機器に触れて、そんなことを考えました。

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