レメディ…ホメオパシーのお話…。(その2)
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
レメディ…ホメオパシーのお話…。(その2)です。
「ホメオパシージャパンは国民健康サービスを提供しています」って、まるで国公認のような書き方…。
消防署の方から来ました、という消火器販売詐欺を思い出しました。
レメディをコーヒーに入れて飲むという内海聡先生をも恐れぬ悪行をしたせいなのか、はたまた好転反応(代替医療でよく言われる「治る前に一時的に体の毒素が出ることで、症状が悪化したかのように見える状態」のこと)なのか、昨日から痛かったノドが更に痛くなり、ほとんど声が出なくなりました。
歯科医師が私しかいないので、根性で声を出して1日乗り切りましたが…。
ホメオパシーの参考書を見て、ノドの痛みに効く(とされる)レメディも飲んでみましたが、朝から夜にかけて悪化するばかり。
好転反応は「単なる症状の進行」じゃないでしょうか。やっぱり。思わぬ形で人体実験が出来ました。
ホメオパシーの考え方では「西洋医療の薬で症状を抑えるのは良くない。身体の治る力を引き出すには、おとなしく寝ているのがよろしい。仕事は休め」ということなのでしょうが、院長の私が休むと院を閉めるしかないわけで…。
大抵の病気は
かかる→悪化→徐々に治る→完治
という転機をたどります。かかった段階でレメディを飲めば、見た目上は好転反応の後完治という流れになるわけです。
それって、レメディを飲もうが飲むまいが一緒なんじゃあ…。
とはいえ、比較的安価で害のない(そして益もない)ホメオパシーを完全に否定する必要はない、と思います。(ホメオパシーの方、ここだけ切り取って「現役歯科医師も認めたホメオパシー」って吹聴しないでね)
友人が妊娠したら、安産祈願のお守りを持って行くことは責められるようなことではないように。
ただ「お守りがあるから病院なんか行っちゃダメ!」というのは明らかに間違いですよね。
クリスチャンにとって、神への信仰が必要であるとともに、日々の糧を得るために働かなくてはいけないように。(祈ってマナが降ってくるのは出エジプト記のモーゼだけです。)
ホメオパシーを信じつつも、レメディに効果が無い場合には速やかに標準医療に頼るという、割り切りった考えで良いではないですか。
では、ノドの痛みを抑えるために、新ルルAゴールドDXとレメディを一緒に飲んでみます。
(続かない)