歯を残す「根管治療」は3つの機器が揃った歯科医院で受けたい…について(院長 長崎)
JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
>歯を残す「根管治療」は3つの機器が揃った歯科医院で受けたい…について(院長 長崎)
>根管治療を成功させるためには、「歯科用CT撮影装置」「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」「ラバーダム」の3つの検査・治療機器が有用
ラバーダムは必ず使っていますが、CTとマイクロは貧乏なので買えません… ただ、この記事には賛同しかねます
個人的な意見ですが、歯の神経の治療ではラバーダムは必須、CTとマイクロは「必須とまでは言えない」と思っています。 唾液や細菌による汚染を防ぐために、ラバーダムは必須でしょう。
しかし、CTやマイクロが必要なのは、奥歯等の歯の神経が枝分かれしているような歯であって、前歯等の歯の神経が枝分かれしていない歯にまで使うのは過剰ではないかと。
また、フッ素(フッ化物)配合の歯磨き粉やフッ素うがい、歯科医院でのフッ素塗布で虫歯を予防、初期やごく小さい虫歯の進行を抑制し、そもそも削らないことです。
虫歯になった場合でも、暫間的間接覆髄法等の「極力歯の神経を温存する方法」により、神経の治療をしない事が大事です。
残念ながら神経の治療を行う場合でも、すべての治療でCTやマイクロが必要とは思いません。
私は、ラバーダムを使った上で貧乏歯科医の設備でできる限り頑張って、3回以内に痛みが取れれば続行。痛みが取れない場合にのみ「CTやマイクロが必要かも…」と判断し、大学病院に紹介しています。
費用の安いラバーダムはともかく、CTやマイクロスコープは高価です。それらを使った歯の神経の治療は高額な自費になることが多いです。
保険でやってみて、だめな場合に自費の治療に移るならともかく、最初から「自費治療ありき」という書き方は極めて不誠実な態度ではないか、と個人的には思います