カリエスマネジメントセミナー、ICDASとXR(院長 長崎)
JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
日本ヘルスケア歯科学会、カリエスマネジメントセミナーの1回目を受講しました。
受講といっても、Vimeoによるオンラインセミナーです。(全7回で1万円)
第1回は「カリエスマネジメントの基本 ICDASとXRをマスターしよう」です。
ICDASは目で見て、XRはレントゲンによる虫歯の状態の分類です。
目的は
「(なるべく)歯を削らないこと」
これにつきます。
学校歯科健診でC0、C1、C2等の言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
虫歯に対する考え方として
昔:早期発見早期治療を大義名分に、見つけ次第削る。
今:虫歯を見つけても、状態によってはフッ素や生活習慣の改善を行えば、止まる…こともある。
そのためには、虫歯の進行状態をきめ細かく分類し、時間の経過とともに進行しているのか止まっているのかを確認する必要がある。
進行していれば削る、進行していなければ引き続き進行抑制を続ける。
その「進行しているか、進行していないか」を、歯科医院のスタッフ間、そして患者さんとの間で情報を共有するために、ICDASとXRが考えられました。
この分類を使うためには、規格化された口腔内写真撮影と、デンタルX線写真を年単位で撮影しづつけることが必須となります。経時的に判断するためです。
これ自体でいきなり売上が上がるわけではないし、多分未導入の歯科医院では(仕事が増えて給料は変わらないので)スタッフは猛反対するでしょう。
しかし、(なるべく)削らないことは間違いなく患者さんの為になります。
また、短期的には虫歯を(なるべく)削らないことで売上は下がりますが、虫歯を(なるべく)削らないために定期健診に来院する患者さんが増えれば、長期的には歯科医院の売上は安定します。
つまり、一度来た患者さんが定期健診に一生来てくれる。歯科医院にとっても大きなメリットがあります。
全7回、1回あたりが30分前後。眠くなる前に終るように、短めで区切ってあります。
Vimeoでの購入方法のリンクを張っておきます。歯科医師、歯科衛生士さんともにオススメです。
なお、利益相反はありませんm(_ _)m自腹で購入しました。