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規格写真を撮影する意味の話
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規格写真を撮影する意味の話

JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

祥吾顔写真

規格写真を撮影する意味の話です。

先日、右下の歯がしみる、という30代女性の患者さんが来院されました。

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青丸の部分が、しみている(と思われる)歯です。

初診時(症状がなかった時)の写真と比較して、特に変化があるようには見えません。

虫歯でもないのにしみる、ということで、知覚過敏を疑い、Fバニッシュ(フッ化物入りのクリーム。知覚過敏に効果がある)を塗りました。

Fバニッシュを塗ったところで、即座に知覚過敏が改善するわけでもないのですが、神経を抜いたり(神経を抜けば、痛みを感じなくなるのでしみなくなります)という「後戻りの出来ない治療」に踏み切るのは「そうしなければどーにもならない。そーすれば治る可能性が高い。」という、十分な証拠がなければあんまりいきなりはやらないほうがいいんじゃないかなあ、と思います。

Fバニッシュであれば、仮に効果がなかったとしても、今よりは悪くならないし、経過観察(知覚過敏は、暖かい季節になると水がぬるくなることでおさまる場合が多い)を続けることも可能なわけです。

 

ここでようやく規格写真の話になりますが「お口の中の過去、現在を比較し、未来を概ね予想できる」というのが規格写真を撮影する意味です。

今回も、初診時の規格写真(口腔内写真、レントゲン写真)があったので、変化が見られないことがわかって「多分、知覚過敏じゃないかな」という診断ができたわけですが、初診時の規格写真がなければ「今は何もなさそうに見えるけど、以前はもしかしたら別の状況だったかもしれん!うう、わからん!」と、診断がもう少し遠回りになる可能性があったわけです。

初診時に口腔内写真を12枚、レントゲン写真を10数枚撮影することで、患者さんには頑張ってお口を開けたりして頂いているのですが、これも患者さんのお口をいい状態に保つためと、仮に何かあった時の診断をスムーズに進めるためですので、ご理解をお願いします。

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