根治にはラバーダム+隔壁
根治にはラバーダム+隔壁
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
根治にはラバーダム+隔壁の話です。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、根治(神経の治療)の際には、原則としてラバーダム(神経や歯の表面に唾液やバイキンが入らないようにするゴムシート)を使います。
しかし、歯肉より下のラインまで虫歯があったり、歯が欠けていたりする場合は、ラバーダムをしてもうまくいかないことがあります。
そーゆう時は、虫歯治療用のプラスチックや接着剤で即席の壁を作ります。(ご指摘頂いたN先生、ありがとうございます)
神経の治療が終わったら、歯肉よりも下のラインまで虫歯があったり、欠けていたりする場合は、写真のように隣の歯に針金を接着し、ゴムで引っ張ります。
2~3ミリ引き上げ、欠けた部分が歯肉のラインより上に来たら、一旦接着剤で隣の歯と固定して(後戻りを防ぐため)、頃合いを見てかぶせものの治療に移ります。
(2~3ミリというと小さく思えるかもしれませんが、歯科医師にとっては凄く大きいのです)
ここまで手間暇かけて天然の歯を残さなくても、抜いてインプラントという考えもありますし、患者さんが望むのであれば良いと思います。
ただ、私は天然の歯は患者さんの大事な財産であり、多少の手間暇+お金をかけても残す価値がある、と考えています。