位相差顕微鏡の目的
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
位相差顕微鏡の目的についてです。
先日、お口の中の細菌が動いている様子を見ることのできる位相差顕微鏡を導入しました。
すべての患者さんに、一度は位相差顕微鏡を見てもらうようにしています。
位相差顕微鏡でご自身の細菌を見てもらう目的ですが
「虫歯、歯周病は細菌による感染症であり、予防のためにはハブラシだけでなく、フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシ、フッ化物洗口、プロフェッショナルケア等の様々な方法でプラークコントロールを行わなければならない」
ということを理解して頂きたいからです。
飲み薬やうがい薬で歯周病菌を全滅できる!とは考えていません。
細菌は一粒でも残っていたら倍々ゲームで増えて、すぐ元の数に戻りますし、歯周病菌を全滅させるような強い飲み薬、うがい薬は善玉菌(あまり学問的な言い方ではないですが…)までやっつけてしまうだろうし、別のより悪い菌が増えてしまったりしたらヤダな…と。
なんとか薬を飲んだり、なんとかうがい薬でこんなに菌が減りました!ということを確認することは、位相差顕微鏡ではできない、と思います。
理由は、プラークを取るタイミングや、場所、深さ、プレパラートのどこを見るかによって、見ることのできる細菌は全く変わってくるために、定量的に評価ができないからです。
あくまでも「お口の中には、こんなに細菌がいるんですよ」という事を理解して頂くための、教育目的のツールです。
☆
ハブラシだけでは歯と歯の間、歯と歯肉の境目の歯周ポケットに潜む細菌をすべて取り除くことは不可能です。
そこで、前述したフロス等の補助的な道具、フッ化物洗口、プロフェッショナルケア等を、その患者さんが受け入れ可能な範囲内で継続して行ってもらうことが重要になります。
言葉で言うよりも、実際に細菌が動いている様子を見るのが一番よくわかります。
5/31(日)、位相差顕微鏡体験会を行います。
事前に
044-201-9431
nagasaki@wakodental.com
までご連絡をお願いします。