親知らず5分割
親知らず5分割
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
親知らず5分割の話です。
先日、横向きになった親知らずを抜く場合の記事を書きました。
掴んで抜けないなら、分割して抜けばいいのですが、単純に二分割しただけではあちこちがひっかかって、抜けない場合があります。
そのような時、どーすればいいか?
抜けるまで分割し続ければいいんです。
まあ、あんまり分割しすぎると、どこまで抜いたかわからなくなってしまうし、カケラを掴みにくくなってしまうので、限度はありますが…
写真は、二分割では抜けない親知らずを、5分割して抜いた例です。
親知らずの分割で大切なことは2つです。
どのように分割すれば、安全にかつスムーズに抜けるかを思い浮かべる「想像力」。
「何分で抜けなかったら、諦めて中止します」と患者さんに説明しておく「勇気ある撤退」(を、あらかじめ言っておくこと。あとからいうと言い訳っぽくなってカッコ悪いので…。)
自分の実力で抜けない歯には、最初から手を出さなければいいのですが、全部大学病院に丸投げだと、進歩できないので…。
顎の骨や歯の形、どこなら切ったり削ったりして大丈夫で、どこならマズイのかという知識や、多少の手先の器用さは必要ですが、大事なことを2つ上げるなら
「想像力」と「勇気ある撤退」の2つだ、と思います。