本当に「いい歯医者」を見分ける5つの条件?
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
先日、テレビで「本当に『いい歯医者』を見分ける5つの条件」という特集があったそうです。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは(大体)やっていることでした。
ただ、こーゆう「わかりやすい一般化」はほどほどにしてほしいなあ…と思います。患者さんは一人ひとり状態が違いますし、歯科医師もそれぞれの信念があります。それを無視して一律に「良い」「悪い」で区分けすることはあまりいいことではないでしょう。
それを踏まえた上で…
1.初診での診察時間が長い
60~90分の時間を取っています。
・予防歯科とはなんぞや、のビデオ鑑賞。
・お口の中の写真12枚撮影。
・デンタル(詳細なレントゲン写真)を10枚撮影。
・唾液検査(虫歯のリスクがある方は全員)
その他「なにゆえに今の状態になったか?これからどのようなセルフケアを行えば、進行を抑制したりリスクを下げたりできるか?」ということを説明していると、どーしても長くなってしまいます。
2.不得意な治療はやらない
インプラント希望の方は、大学病院等インプラントを専門でやっている先生に紹介しています。
以前は自分でもインプラントをやっていたのですが、なるべく削らない、抜かないという予防歯科に舵取りをした結果、歯の抜くことがかなり少なくなったので、必然的にインプラントのケースも激減したのです。
滅多にやらない治療をやろうとすると、患者さんにとっても私にとってもあまりよろしくないので…
3.治療のたびに写真を撮る
初診時には必ず12枚撮影していますし、治療、メンテの度毎になるべく多くの写真を撮るようにしています。
時系列での変化がわかれば、患者さんもメンテナンスで定期的に通うことに価値を見出してくれるのではないか、という考えで。
4.術前に(歯科衛生士による)クリーニングをする。
現在(2015/6/15)、歯科衛生士がいないので、私自身がやっていますが、これも必ずやっています。
お口の中の状態がよろしくないと、削ったり抜いたりという治療を行っても、必ず同じ理由で再発するからです。
ただ、歯科医院でのクリーニングよりも、患者さん自身による歯間ブラシ、フロス、音波歯ブラシ、フッ化物洗口等によるセルフケアのほうがより重要だと説明しています。
5.歯をすぐには削らない
痛い場合の応急処置を覗いては、まず唾液検査、染め出し、歯間ブラシ、フロス、音波歯ブラシ、フッ化物洗口等によるセルフケアを指導、実践してもらわないと削らないことにしています。
なにゆえに虫歯になったのか、どーすれば進行を抑制したり、再発を防止できるかということを患者さん自身が理解し、継続可能な範囲で実践して頂かないと、かならず同じ理由で再発するからです。
この1~5の条件だと、私は「良い歯医者」になるのでしょう。どうなんでしょうか。精進します。