ラバーダムの効果の一例
ラバーダムの効果の一例
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
ラバーダムの効果の一例です。
根の先に膿の袋ができて、歯肉におできができています。
患者さんは30代女性です。
かぶせものを外し、根だけになった歯にクランプ(ラバーダムをかけるツメ)をかけやすいよう、プラスチックで隔壁を作ってラバーダム下で根の治療を行いました。
根の中をきれいにお掃除し、強い消毒液で中を洗い、お薬を入れてフタをする、という手順を何度か繰り返します。
ラバーダムをかけることで、唾液や息に含まれたバイキンが根管(根の中の中空になっている部分)の中に入ることを防ぎます。
また、強い消毒液で中を洗う時、ラバーダムがないとお口の中にこぼれてしまう危険があるのですが、ラバーダムをかけることで、消毒液がお口の中に溢れるリスクを最小限にすることができます。
数回の根の治療で、おできがほとんど消えた(根の先のバイキンがかなり少なくなった)ことがわかります。
ラバーダム無しでもうまくいった、かもしれませんが、バイキンが入らず治療の確実さが高まることと、お口の中に消毒液等がこぼれることにビクビクしなくてすむ分、やはり根の治療時にラバーダムは使ったほうが良いのではないか、と思います。