音波ハブラシのススメ
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
音波ハブラシのススメ。(2015-0927)(定期ポスト)
ワコ歯科・矯正歯科では、原則としてハブラシではなく音波ハブラシの使用をお勧めしています。
理由はシンプルで「簡単に、効率よく、普通のハブラシよりもプラークコントロールが可能だから」です。
歯科医師の中には
・正しいブラッシングの方法を学べば、音波ハブラシなぞ不要!
・正しいブラッシングもできないのに、音波ハブラシを使いくさるなど生意気だ!
・患者はすぐ楽をしようとする。プラークコントロールは本来丁寧に時間をかけてやるべきなのだ!
・機械で磨くと愛情がこもらない(?)
という意見の方もいらっしゃいますが、洗濯機が世に出た時に、同じような批判が当時の姑の方々からあったことをご存知でしょうか?
・手で洗わないと汚れが落ちない。
・手で洗わないと生地が傷む。
・近頃の若い主婦はすぐ楽をしようとする。私の若いころは云々…
・手で洗わないと愛情が云々…
日本において洗濯機が普及し始めたのは、1953年に三洋電機から低価格で発売されてからです。
確かに、当初の洗濯機はアレコレと欠点はありましたが、現代の日本の家庭ではほぼ100パーセント普及しており、一部のおしゃれ着や着物を除けば、ほとんど洗濯機を使っています。
多少のデメリットがありつつも、簡単に汚れが落ちるという利便性の方が圧倒的に上回るからです。
音波ハブラシも同じではないでしょうか?
勿論、音波ハブラシを使いさえすれば、すべてのプラークが落とせるわけではありません。
歯と歯肉の境目に当て、ゆっくりと移動させるという「ある程度のコツ」は必要です。
歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使った方が望ましいです。
そーゆう「多少の欠点」がありつつも、ワコ歯科では虫歯、歯周病のリスクが高い方、染め出しをしてあまりよろしくない方には、歯磨き指導は行わず
・デンタルフロス、歯間ブラシをとにかく(下手でもいいから)使うこと。
・家にあるハブラシを捨てて、音波ハブラシを購入すること。
をお話ししています。
「ハブラシが下手な人」に磨き方を教えるよりも、手っ取り早く効果が出るからです。
「いや!それは間違っとる!健康を守るというのは努力が必要なのである!機械に頼るのはよろしくない!」
という意見もあるでしょうが、人は健康のために生きているのではありません。
それぞれに「やりたいこと」「やらねばならぬこと」があり、それらの優先順位が「健康」や「健康を守るために、手でハブラシを丁寧に行う方法を学ぶ」ことよりも上位にある人には、便利な道具を紹介する方がいいんじゃないでしょうか。
大事なことは「適切なプラークコントロール」という結果であって、手段ではないのですから。
☆
ちなみに、ワコ歯科では音波ハブラシのソニッケアをお勧めしています。
別にフィリップス社からお金を貰ったわけではなく、自分でアレコレ使い比べてみた結果、ソニッケアが最も簡単に高い効果が出たからです。
ステマ乙!患者さんの体験用ソニッケア用替えブラシとか頂けると嬉しいです…