虫歯を見る度に思うこと。(2015-1009)
虫歯を見る度に思うこと。(2015-1009)
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
歯科医院なので、虫歯の治療を希望されて来院される患者さんを毎日迎えます。
そのお口の中を見る度に思うことがあります。
「これまで、この患者さんは適切な虫歯予防の為の指導をどれだけ受けてきたのだろうか」と。
大抵の患者さんは、ソレが初めての虫歯ではなく、これまでにも治療をアレコレ受けています。
「詰め物、かぶせものをした前の先生は、二次カリエスのリスクと予防法についてどれだけ説明したのだろうか」とも。
臨床の現場が忙しいことは重々承知していますし、どれだけ説明しても伝わらない(予防のために行動して頂けない)患者さんもいますし、努力しても結果が出ない事もあるでしょう。それでも…
私自身、予防歯科と看板に掲げて開業するまでは、穴を埋めることしか頭になく、詰め物、かぶせものをした後も精々「定期的にお掃除に来てください」という決まり文句しか言っていなかったので、あまりエラソーなことは言えないのですが…
予防歯科の考え方がもっと広まり(具体的な予防の方法については、かなりプラークコントロールの道具の使い方からフッ化物応用、プロフェショナルケアまで様々な派閥があるのでここでは触れませんが)、多くの人がセルフケア、プロフェッショナルケアの両輪の重要性を意識するようになれば、多くの歯を守ることができて、なるべく80歳まで自分の歯で食べて、ピンピンコロリが実現できると思います。
地道に、ワコ歯科に来る人にお話をして、ネットで情報発信をするしかないですね。