どくらぼの「アマルガム超ヤバイ!」記事について(2015-1017)
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
どくらぼの「アマルガム超ヤバイ!」記事について(2015-1017)
どくらぼさん!全くの嘘ではないですが「事実をかなり誇張した記事を書いて、不安を煽って本を売ったり、取り巻きに利益誘導をする内海聡さん」のようなマネはいかがなものでしょうか。
http://doclabo.jp/contents/709
ざっと調べた中でも、事実誤認、(意図的かどうかわからないけど)紛らわしい書き方、事実かどうか疑わしい事柄が目立ちます。
別にアマルガム業者や世間を裏で支配する何者かからお金をもらっているわけではありません。全くの自己満足、いや、こーゆう「ゼロリスクを求める方々」向けに書かれた記事に反論することは、ヒジョーに面倒くさい事になりかねないのでむしろマイナスです。多少の売名を期待してはいますが、むしろ「ゼロリスクを求める方々」から、「敵認定」されてしまうので、売名になるのかどうかも…
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>昭和31年4月熊本県水俣市に住む1人の少女が、手足のしびれ・口がきけない・食事ができないの症状を訴え、入院しました。その後、原因不明の手足 のしびれ・目が見えなくなる・耳が聞こえなくなるなどの症状の訴えが相次ぎ、事態を重く見た水俣市は疾病の原因究明に取り組みました。
>その原因はチッソという会社によって海に流された水銀(メチル水銀)でした。水銀は工場廃水に混ざり海を流れ、魚や貝から人のカラダに取り込まれました。これが世界的にも類を見ない自然環境破壊の水俣病です。水俣病の被害者は1万5000人を越え、現在もなお被害者は増え続けています。
>この水銀が、実は私たちの口の中に詰められていることをご存知でしたか?
水俣病の原因は有機水銀で、歯科のアマルガムに使われているのは無機水銀です。
有機水銀と無機水銀の違いは、下記リンクに概ね書いています。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/791173.html
ごく簡単にいえば
有機水銀:化学的に不安定。人体に超有害。
無機水銀:科学的に安定。人体に無害…なわけではないけど、固体(お口の中に入っているアマルガムの状態)なら、欠けて飲み込んだり、お口の中に入っているそのままであれば、殆ど人体に吸収されることはない。
アマルガムヤバイ論者の中には「無機水銀はお口の中や腸の中で原子転換(?)を起こして、有機水銀になる!超ヤバイ!」と主張される方もいますが、下記のリンクに現役歯科医師が実名で解説されていますので「原子転換(?)」はありえないかと。
http://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00020782.html
有機水銀→無機水銀は、自然界や工業的にも可能なようですが、調べた範囲では無機水銀→有機水銀が自然界あるいは口腔内、腸内で起こるという資料は見当たりませんでした。
>有機水銀を無機化する方法を教えて下さい
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1020668010
>有機水銀の無機化
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/35158/1/sk029011006.pdf
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>問題として取り上げているものが前者のアマルガムです。アマルガムは安価で、歯の神経への刺激が少なく、扱いやすい材 料であることから、世界的に広まり使われてきました。
>現在アマルガムを使用している歯科医院は少数になってきましたが、かつては日本でも頻繁に使用されて きたことから、アマルガムの詰め物が入っていることは、決して珍しいことではありません。
>とくに1980年以前に金属色の詰め物をした30~40代以上の 人の口の中に、アマルガムが入っている確率は非常に高いです。
ウソではないですね…
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは(クリニック名をわざわざ出してステマ)、来院される患者さんのお口の中の写真を12枚法で撮影しているのですが、高齢の患者さんの口腔内には結構高い確率でアマルガムが入っています。
>アマルガムは柔らかく、蒸発しやすい特徴を持っています。口の中に入ったアマルガムに含まれる水銀は何かを噛む時、歯磨きをする時、唾液などにより少しずつ蒸発し、水銀蒸気として肺に取り込まれていきます。
??? 自分でも気になって、歯科用アマルガムの気化する温度を調べましたが、70度前後のようです。
確かに、熱いお茶をよく飲めば歯に詰めているアマルガムが気化することもあるかもしれませんが、問題になるのは「どの程度気化して、そのうちどのくらいが人体に取り込まれるのか?」という「程度」の問題です。
下記のリンクに「WHO(世界保健機関)が定める健康影響がないとされている毛髪水銀値は、成人では50ppm以下とされています。体内にとりこまれたメチル水銀(有機水銀)は、少しずつ尿や便に排泄されます。
体内のメチル水銀が半分になる期間は約70日で、計算では1年後には取り込まれたメチル水銀の97%が自然に排出されます。
という解説があります。
>アマルガム合金 横浜 中川駅前歯科クリニック
http://www5.famille.ne.jp/~ekimae/sub7-125.htm
また、どくらぼさんの主張する「アマルガムに含まれる水銀は何かを噛む時、歯磨きをする時、唾液などにより少しずつ蒸発」するのであれば、何十年もたったアマルガムは消滅して、歯には「アマルガムが詰まっていた痕」だけが残るはずですが、そーゆう状態は見たことがありません。
端っこが欠けたりして、歯とアマルガムの間にスキマができているのはしばしば見ますが…
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>アマルガムの被害で多いものが
- カラダの気だるさ
- 舌のざらつき
- アレルギー
などがあり、ひどくなると癌、心臓病、血管障害、自閉症等の病気の原因になるとも言われています。
>歯学と医学は、同じ医療であるものの、壁があります。口の中が原因で起こった疾病にも関わらず、一般的な病院で「原因不明」「治療法はない」とされ てしまうことが多々あります。しかし、そうした「医療放棄」された患者さんの歯の詰め物を外したら症状がみるみるうちに改善したという例があるといいま す。
>アトピー性皮膚炎だと診断されていたが、口の中のアマルガム中毒だということが判明。アマルガムを除去したら症状が改善された。
>アトピーが酷く、皮膚科でステロイド治療をするも治らず。さらには側弯症(姿勢が悪くなること)も伴っていたが、アマルガム除去後どちらも改善された
>これらの代表される症状の他にも水銀中毒の被害は多岐にわたります。水銀は神経毒性があるので、肩凝り、頭痛、めまい、イライラなど原因不明の痛み を引き起こします。口から溶け出して体の中に入った水銀(重金属)は、内臓にも蓄積されている可能性があります。免疫力を低下させ、活性酸素を発生させ細 胞にダメージを与え、老化を加速させ、DNAを傷つけることもあります。アマルガムを除去し、うつ病・慢性頭痛・不妊などカラダの異変のあらゆる例が改善 されたという事例は全国に多数あります。アマルガムが水銀中毒としてカラダに与えている影響は事実であり、避けることはできません。
アトピービジネス、という言葉があります。
アトピー性皮膚炎は、多因子性疾患(いろいろな原因が重なって起こる病気)であり、同じような生活習慣でも「なる人、ならない人」がいるという、非常にやっかいな病気です。
アマルガムや、場合によっては銀歯(金銀パラジウム合金の詰め物)が、アレルギーの原因になっている場合は確かにあります。
歯学部の講義で使う教科書にも載っていますし、実際に私の友人の現役歯科医師も手の痒み等に悩み、銀歯を外してプラスチックに交換したら治りました。その友人は、自分自身の体験から「保険の素材は体によろしくない。自分の口の中に入れたくないから、患者さんの口には勿論入れたくない。」という理由から、保険の治療は行っていません。
ただ、ワコ歯科に来院された患者さん約400人余り、どの程度にアマルガムや銀歯が入っているかは数えていませんが、アトピーやアレルギーを発症していると申し出のあった方は(今のところ)一人もいません。
分母が大きければ、アマルガムや銀歯が理由でアトピーなりアレルギーなり、その他体の不調が出ている患者さんもいるのかもしれません。まあ、ゼロではないでしょう。
ただ、どくらぼさんが主張されるように「アマルガム超ヤバイ!」のが本当であれば、過去にアマルガムを歯科治療で多用していた30年前はアトピーなりアレルギーの患者さんが超多く、銀歯(金銀パラジウム合金)の使用頻度が上がってきた現在に近づくにつて、アトピーなりアレルギーの患者さんが少なくなるはずなのですが…
徒に不安を煽り、原因かどうかどーもよくわからない、ちょっと考えてみると「ん?なんか理屈がおかしい」というモノを病気の原因だと主張するのはいかがなものかと。
はっきり言うと「アトピービジネスの典型的手法」です。
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>水俣病は最初の患者が出てから10年以上が経ち、初めてチッソ工場が操業停止になりました。この10年の遅れが犠牲者を多く出す結果へと繋がり、世界最大の公害事件となった。薬害エイズやアスベストによる被害も行政の動きの遅れで被害者は出続けました。
>しかし、今でもまだ、一部にはアマルガムばかりを成人の歯科治療時にも使用する歯医者さんがいると聞きます。その理由がアマルガムが安価であること や型採り をして技工を必要としないこと・噛み合わせの調整もあまり必要としないことだといいます。
>症例上、どうしてもアマルガムが適切だという治療計画の基に行わ れるのではなく、安い・簡単・楽という考えでアマルガムを詰められているのも現状です。日本ではアマルガムは禁止されていないため、このようなことが起 こっています。
えと…私は歯科医師になって7年経ちますが、アマルガムを実際の患者さんに詰めた経験はゼロです。
同期の殆どの歯科医師も、私と同様に学生実習の時に模型でやったっきりという先生が殆どでしょう。
これまであちこちの歯科医院に勤務、または見学してきましたが、アマルガムを詰めるための設備があったのは、1軒だけです。(診療所のスミでホコリをかぶっていました)
理由は
・わざわざ使うのにかき混ぜる専用の機械(アマルガム練和機)が必要で、かつボソボソで専用の器具(アマルガム充填器)を使わないと詰めにくい。
・操作性の悪い(使いにくい)材料であるアマルガムよりも、CR(コンポジットレジン:ペースト状のプラスチックを削った穴に詰めて、光を当てると3秒で固まる)の方が操作性が良い(使いやすい)し、見栄えも良い。
というものです。
よーするに「虫歯の穴に何か詰めるのであれば、使いにくいアマルガムをわざわざ使う歯科医師は今時いない」ということです。
歯根端切除術(骨に穴を開け、歯の先端を一部切断する手術)の際、骨の中に飛び出た歯の先端を乾燥させる事が難しいという理由で、アマルガム充填(必ずしも乾燥しなくても詰めることができる)をやる場合もある、とは本で見たことはありますが…
アマルガム自体は、使用料はゼロにはなっていないので、ほそぼそと歯科用アマルガムとして使われているようですが、グラフを見て頂ければわかりますが、医薬品としてのアマルガムはここ20年限りなくゼロに近づいています。
ソース:我が国及び世界の水銀の使用、排出状況より
http://www.env.go.jp/chemi/tmms/seminar/jyoyaku/mat01.pdf
>医療ジャーナリストの釣部人裕氏の著書「口の中に毒がある」によるとアマルガム問題は歯科医師にとって触れてはいけない話題だと言います。アマルガムについて話題にすると地元の歯科医師会から呼び出しがあり「歯科保健行政を否定するならば保険医を辞めるか」と詰問をされる可能性があるとのことです。
アマルガムについて話題にしましたが、歯科医師会から呼び出しがあったらまた報告します。多分無いでしょうが…そもそも歯科医師会に入ってませんし…
ちなみに、ジャーナリストと称する釣部人裕氏の著書「口の中に毒がある」は私も読みましたが、ここまで書いたような「ウソではないけど『盛った』報告や、どーにも確認しようのないことばかり書いていて、非常に疑わしい」本という印象です。
また、医療や食に対する不安を煽って本の売上や取り巻きの利益誘導に勤しむ内海聡さんとジョイント講演を度々行っている方です。
更に言うと、ライフスペースという「ミイラを『生きている』と主張してホテルの一室で保管(?)しつづけ、大問題となった宗教団体(名前は変わっていますが)」で代表のザ・グルが逮捕されたのは冤罪である!と主張し、活動を続けています…
勿論、どのような方と付きあおうと自由ですが、ものには限度が…
>歯科医師からすればアマルガムが安全だとされてきた過去があり、実際に使用してきた経緯があります。アマルガムが保険適応されている現在、それを否定することは歯科医師会を否定することに繋がる為、触れてはいけない話題になっているのです。
えと…アマルガムも、銀歯(金銀パラジウム合金)も、人によってはアレルギーの原因となりうるというのは、別に歯科医師会は否定してませんよ。
堂々とサイト上で情報を出しています。
>金属アレルギー 全身との関わり(日本歯科医師会)
https://www.jda.or.jp/park/relation/metalallergy_09.html
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>アマルガムは一部の歯科医院でしか除去できない。
>歯科医師によって、アマルガムに対する認識は様々です。日本では保険制度の建前もあり、一般的に、アマルガムは安全なもので、何ら問題はない、とされています。歯科医院によって見解が異なる以上、アマルガムを除去してもらう際には、いくつか気をつけなくてはいけないことがあります。
何ら問題はないとは言ってないですよ…上のリンクを御覧ください。
建前としては「殆どの人で、問題が出ないような金属が歯科用金属として認められています。ただし、極稀に普通の人が反応しないような微量の金属であってもアレルギーを起こす場合があるので、その場合は歯科医師にご相談ください」というものでしょう。
>1.アマルガムは有害で除去すべきという意識をもつ歯科医院を選ぶ
>歯科医師の中にはアマルガムは安全だという古い認識を持つ方もいます。そうした方にアマルガムを取って欲しいと言っても賛同は得られません。
別に、古いアマルガムを取ってプラスチックなり、自費のセラミックに変えてくれと頼めば、断る先生はあまりいないかと思います。儲かりますし。
私は「多少古い金属だったり、詰め物と歯の境目に段差や虫歯の成りかけがあっても、現時点で痛みやその他症状がなければ、フッ化物の適切な使用とプラークコントロールで劣化や虫歯の進行を抑制できますので、そのままでも問題ないと思いますよ」と説明し、それでも「やりかえて欲しい」と言われたらやりかえてます。
不安を煽ってセラミックを勧めれば儲かることはわかってるんですけどね…
>2.ラバーダムとよばれる、ゴムのシートを使って除去してもらう。
>バキュームで吸っても、アマルガムの削りかすが口の中に直接溜まります。口の中に直接入らないようにするために、一般的に歯の根っこの治療の際に使われる「ラバーダム」を使用すれば、防ぐことができます。
>アマルガムの削りかすがカラダの中に入るだけで気分が悪くなる人もそれをラバーダムで防がなくてはならない。
ラバーダムは私も(保険で評価されず、タダ働きなのに)根っこの治療や、深い虫歯治療、CR充填の時になるべく使っていますが、アマルガム除去の際に使ったことは無いです。
理由は「注水しながら削れば、アマルガムが気化することは防げる。気化したアマルガムは確かに健康には良くないが、注水下で削って出る固体の削りかすであれば、ほぼバキュームで吸引できる。仮に削りかすを飲み込んだとしても、無機水銀である歯科用アマルガムが健康に害になるほどの作用を及ぼすとは考えにくい」からです。
「気分が悪くなる人も」いるでしょうが、殆どの場合は「気分」の問題では…
アマルガムを削って、バキュームで吸いそこねたくらいの微量で、急性中毒の症状がでることは(ゼロではないにせよ)すごーく考えにくいです。
>3.口腔外バキュームで、口の近くから吸引してもらう。
>口の中に直接入れるバキュームだけでは、蒸発して空気中に拡散される水銀を取りきれません。水で冷やしながらアマルガムを削っても、その熱で水銀が蒸発することを、100%避けることはできません。口腔外バキュームで、同時に吸引してもらいます。削っているときに、息を止めるわけにはいきませんが・・削りながらアマルガムが蒸発していることを、頭の中に入れておきましょう。
口腔外バキュームは私も使っています。
メーカー製のモノを買うと100万円くらいするので、ホームセンターで購入した業務用掃除機を改造したものですが。(総費用13000円)
そりゃあ、注水しながら削っても、水銀が摩擦熱で気化することを100%防ぐことはできません…ウソは言ってないですが…
ただ、気化する量と健康に及ぼす度合いを考えると「車の排気ガスは有毒だから、外に出るときはガスマスクをつけるべし」的な「過剰な対応」かと。
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>「メタルフリー = 口腔内に金属を使用しないこと」歯科治療において、今このような言葉が聞かれるようになり ました。アマルガムは勿論のこと、人によっては他の金属でもカラダに不調が起こる方もいます。安易にセラミックを!という意味ではありません。メタルフ リーをウリ文句にし安易に高価なセラミックを営業する歯科医院もあるかもしれませんので、自分に合った素材を装着することが大切です。
>とはいえ、金属アレルギーや金属のよる身体の不調、または審美性を求めてメタルフリーの治療を希望する患者さんも増加傾向にあるようです。メタルフリーは言葉の通り、金属を使用しない技工物(冠や詰め物など)で口腔内を修復する事なのでセラミックを用いて治療を行います
>メタルフリーの一方で安易なセラミック神話に飛びついてはいけません。自分にあった素材を選ぶことが何よりも大切です。
>小さな部分だけならば、白いプラスチックの詰め物が一般的です。代わりに詰めるべきものは、その大きさや場所によって異なります。比較的大きな穴を詰めるために、保険治療で使われている金属、自費治療のセラミックなどの選択が広がっていきます。
うん、まあ、そうですね。
ワコ歯科は、詰め物、かぶせものは保険も自費もやっていますので、保険の金属(銀歯)からセラミックまで可能です。(宣伝)
セラミックの詰め物、かぶせものの方が、アレルギーの(僅かではあれども)リスクを軽減できますし、保険の銀歯、プラスチックより精度が良く、表面もつるつるしてプラークがつきにくいので、その後の虫歯、歯周病のリスクも軽減できます。そこは同意します。
ただ、セラミックの詰め物、かぶせものとなると当然自費になりますので、1本10万単位になります。(歯科医院によって異なります)
車だって、軽自動車よりもボルボとかベンツの方が頑丈で、事故にあった時のリスクは低くなります。
それでも軽自動車が売れるのは、事故に遭うリスクを踏まえた上で、価格や使い勝手諸々を顧客が考えた結果でしょう。
保険の材料(銀歯、プラスチック)が、自費の材料(セラミックその他)よりも物性として劣るのは確かですが、価値観や財布の中身、虫歯や歯周病のリスク諸々を踏まえたうえで、患者さん自身が選択すべきものでしょう。
さんざん不安を煽っておいて「信じるか信じないかはアナタ次第」「選ぶのはアナタ」というのは、内海聡商法としか…
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>アマルガムが口の中にあり、原因不明の病で苦しんでいる方はまだまだ多くいます。原因不明の病で苦しんでいる方は、まずはご自身の体調が芳しくない 原因を口の中に探してみてはいかがでしょうか?もしかしたら長年苦しんでいた症状が口の中の金属を除去することで好転することがあるかもしれません。
大学病院等であれば、金属アレルギーのパッチテストはやっていますよ。歯科大の教科書にも載っています。
ただ「原因不明の病気」という大きなくくりで「~はアマルガムが原因」と言うのは、科学的な態度とは言えません。
水俣病が、有機水銀(アマルガムの無機水銀とは別物ですよ!)が原因の公害病とわかったのは、地道な研究の積み重ねによって因果関係が証明されたからです。
歯科用のアマルガム、銀歯が金属アレルギーの原因であることは明らかですが、他の「原因不明の病気」の原因であるかどうかは「わからない」としか言いようのないのが現状です。
ワコ歯科は、来院された患者さん全員の口腔内写真を12枚法で撮影しているので、どこにアマルガムが入っているかはっきりわかります。
どくらぼさんがご希望であれば「アマルガムと『原因不明の病気』の因果関係を調べる」調査に喜んで協力します。
まあ、私が把握している限り、ウチのアマルガムが入っている患者さんで『原因不明の病気』で困っている人は(今のところ)いらっしゃいませんが。
お口以外の病気で困っている方はいらっしゃいますが、原因が明らかであったり、単なる加齢によるものが殆どです。
また、調査結果に私の名前を載せるのであれば、公表前に全ての原稿に目を通させてもらうことが条件ですが。
ご連絡お待ちしておりますm(_ _)m
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診療の合間にネットで調べただけでも、どくらぼさんの記事の「明らかな間違い、あるいは盛った内容」がこれだけわかりました。
調べていて再確認したのは
・ウソ、おおげさ、紛らわしい事を喧伝するのはヒジョーに簡単だが、どのあたりが「ウソ、おおげさ、紛らわしい」のかを確認するのはえらい手間がかかる。
ということです。
内海聡さんと取り巻きは、その「ウソと確認の手間の格差」をうまく利用しているといえます。頭がイイですのう。
もし「ソレは違うよ」という点がありましたら、遠慮無くご指摘ください。
※内海聡さん信者は除きます。なんか、理屈が通じなくて相手にしていて疲れる方が多いので…申し訳ありませんが、こちらにも答える相手を選ぶ権利があります。