折れた歯を矯正して(引っ張りあげて)抜かずに使う方法。(10代男性)(2015-1031)
折れた歯を矯正して(引っ張りあげて)抜かずに使う方法。(10代男性)(2015-1031)
JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
折れた歯を矯正して(引っ張りあげて)抜かずに使う方法です。(10代男性)(2015-1031)
この方は、転んで前歯を折ってしまいました。
唇側(表側)の歯は残っているのですが、口蓋側(裏側)が歯肉よりも下の部分で折れており、抜歯するか微妙なラインでした。
※差し歯にする場合、健康な歯質が歯肉よりも上にないと、型を取るのが難しい。
そこで、隣の歯にプラスチックでダミーの歯を接着し、ダミーの歯にゴムを引っ掛けるためのポッチをつけました。
折れた歯には針金で作ったフックをつけて、フックとポッチをゴムで結び、ゴムが戻る力によって歯が上方向に引っ張られるようにしました。
2ミリほど引っ張りだし、折れた歯の断面が歯肉の上まで来たら、土台と仮歯をくっつけ、隣の歯に仮止めし(後戻りを防ぐため)、その後本物のかぶせものを作成します。
抜いてインプラント、ブリッジにした方が手っ取り早いのですが、まあ、こーゆう方法でなるべく歯を残す方が私は好きです。