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釣部人裕さんが「保険がよいか?自費がよいか?」という記事を書いていたので、それについて私の考えを述べます。(2015-1110)
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釣部人裕さんが「保険がよいか?自費がよいか?」という記事を書いていたので、それについて私の考えを述べます。(2015-1110)

JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

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釣部人裕さんが「保険がよいか?自費がよいか?」という記事を書いていたので、それについて私の考えを述べます。(2015-1110)

おそらく、虫歯で削った歯の詰め物、かぶせものについての事だと思われますので、そこに絞ってお話をします。

自費と保険のどっちが良いか?という問いは、単純に答えるのが難しい質問です。

純粋に

・材料の性質(生体親和性(アレルギー等のリスク)強度等)

・材料の精度

・材料の色(自費だとセラミック、保険だと銀歯とかの場合)

だけで考えると、むしろ「保険にする理由がない」のです。

じゃあ、保険ではなく自費にしなきゃいけないのか?というと、一言でいうことは難しいです。

ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは全ての患者さんの口腔内写真を12枚法で撮影していますので、どの患者さんにどんな詰め物、かぶせものが入っているかを全て把握していますが、保険の詰め物、かぶせものが何十年も問題なく機能している例もあれば、自費の詰め物、かぶせものが数年で再び虫歯になっている例もあるからです。

殆どの患者さんは、いつ、どこで、どの歯を治療したかを正確には覚えていないので、保険が何年、自費が何年持つかという統計を出すことは難しいですが…

その人が何故に虫歯になったかという理由を考えると

・プラークコントロールの不良:フロス、歯間ブラシ、歯ブラシを適切に使っていたかどうか

・フッ化物応用の度合い:フッ化物洗口、フッ化物入り歯磨きの適切な使用、歯科医院でのフッ化物塗布

・歯並び

・食生活を含めた生活習慣全般

・虫歯菌の数、唾液の量、唾液のPH(酸性の度合い)、唾液緩衝能(唾液が虫歯菌の出す酸を中和する能力)

といった事柄が挙げられます。

そもそも虫歯になる、あるいは再度虫歯になるということは、上記の項目を総合した時の虫歯のリスク、またどのようにすれば虫歯のリスクを減らせるかということを患者さん、歯科医師の双方による把握、コントロールが不十分だった、とも言えます。

私が患者さんから「保険がいいの?自費がよいの?」と質問された時は、上記の事柄に加えて

・詰め物、かぶせものの材質が、耐久性を決定づけるものではない。

・フッ化物洗口、フッ化物入り歯磨き粉、歯科医院でのフッ化物塗布等による適切なフッ化物の使用。

・フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシによる歯と歯の間、歯と歯肉の間のような「歯ブラシでは非常に届きにくい、虫歯の高リスク部位」のプラークコントロール。

・どーしても自分でプラークコントロールができない部分をチェックし、かつプロフェッショナルケアを歯科医院で定期的に受けること。

これらを行った上で、最終的に差がつくのが自費と保険、つまり詰め物、かぶせものの素材の差です、とお話しています。

さらに細かく言えば、保険と自費だと歯科医院、また歯科技工士さんの「治療にかけることができる時間」に大きな差がつきます。頂けるお金の差が、かけられる時間の差になります。ただ、これを言ってしまうと「保険は薄利多売、時間がかけられない」と正直に白状することになってしまいますので、あまり触れないようにしています。スミマセン…

ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、上記の理由から虫歯を削って詰める、かぶせる前に

1.口腔内写真12枚法の撮影

2.デンタル10枚法の撮影

3.唾液検査(虫歯菌の数、唾液の量、質)

4.染め出し

5.デンタルフロス、歯間ブラシ、フッ化物洗口のビデオ学習

6.実際にデンタルフロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシを使ってもらい、どの程度さっぱりして気持ちが良いか、染め出しした部分がよく取れるかを実感して頂く

7.その上で、患者さんとお話をして「患者さんが受け入れ可能なセルフケア、プロフェッショナルケアの方法や頻度」を患者さん自身に決めて頂く

ようにしています。

砂糖の摂取を含めた食生活に関しては、今のところ(よっぽど口腔内の状態が悪かったりしない限りは)あまり指導していません。

理由は「患者さんにとって食生活を変えるというのは、ものすごく難しい。フッ化物洗口やデンタルフロス、歯間ブラシを(ちょっとでもいいので)使ってもらうのは、食生活を変える事に比べると、遥かにハードルが低いし、特にデンタルフロスや歯間ブラシに関しては、歯肉の状態で手っ取り早く結果が出やすい」からです。

以前、患者さんに食生活のアンケートをとっていたことがありますが、虫歯や歯周病の状態と砂糖の摂取を含めた食生活の間に、明確な相関を見出すことはできませんでした。

体調とか「状態を他人から正確に捉えにくいもの」に関しては、根掘り葉掘り聞けば何かは出たかもしれませんが、歯間ブラシを使っていなかった人が歯間ブラシを使うようになることで、劇的に歯肉の状態が改善されることは何度も目にしました。写真もあります。

患者さんは「健康のためだけに」生きているわけではありません。なるべく「簡単に、結果が出やすいことから」始めてもらって、その上で結果が出なかったり、更に健康度の向上を患者さん自身が目指すのであれば、他のことに手を出すのも良いとは思います。

虫歯を削る前に、ここまでめんどくさい手順を踏むのは「セルフケア、プロフェッショナルケアが同じであれば、自費だろうが保険だろうが、必ず近いうちに再度虫歯になってしまうから」
と考えているからです。

何かご不明な点があれば、可能な範囲でお答えします。

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患者様の歯を大切になるべく削らないように治療致します。

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