冬の上高地~徳澤~蝶ヶ岳レポート(2015-1230-2016-0101)
冬の上高地~徳澤~蝶ヶ岳レポート(2015-1230-2016-0101)
実に楽しいスノーハイク+冬山でした。
2015‐1230(水) 釜トンネル(0730)~徳澤(1230)(テント泊)
2015-1231(木) 徳澤(0545)~蝶ヶ岳(1030)~徳澤(1300)
2016-0101(金) 徳澤(0615)~釜トンネル(1130)
最終日、大正池付近で焼岳をバックに。
>2015-1229(火)
京王八王子駅で夜行バスを待ちます。荷物はおよそ16キロ…重い…。
それでも、冬山のテント泊としては軽い部類のようです。
>2015‐1230(水)
登山届提出後、ヘッデンを装備。釜トンネルから上高地に入ります。
約1.5キロ。暗いトンネルの中を歩きます。
国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった。
噴煙?を上げる焼岳。
最初の目的地、河童橋へ向かいます。パトロールの車の轍+トレースがあるので、アイゼンもスノーシューも不要でした。
時折、登山者とすれ違います。
冬山は美しい。大正池付近。
上高地バスターミナルに到着。当然冬季閉鎖中です。
前穂から左に伸びる吊り屋根が見えます。2015年9月に通ったルートです。
閉鎖中の上高地バスターミナル。ドア、窓は全て板で塞がれています。
タイヤ太い!雪道用自転車?
上高地冬季入山ルールのポスター。
焼岳登山情報のポスター。
河童橋にて。前穂~吊り屋根の撮影スポットのようです。
梓川。水が物凄く綺麗です。
河童橋から先はややトレースが薄くなってきたので、スノーシューを装備します。
時折、雪の上に動物の足跡を見つけます。こんな寒い中でも生きています。
猿発見!向こうは「人間発見!」とか思っているのかも。
雪化粧の明神岳。なんと美しい。
徳澤到着。テント設営。合計15張程でした。
雪を溶かして水を作ります。
パンとコーヒーで昼食。アンパンとドーナッツは凍ってもおいしく食べられます。
この日の行動はここまでにして、お昼寝後夕食。
ラーメンにフリーズドライの具を入れます。寒い中で食べるラーメンは美味い!
寝る前にはちゃんとセルフケアを。歯科医師ですゆえ。
軽量化の為、歯ブラシの柄をカット。
>2015-1231(木)
蝶ヶ岳登山の為、0330起床。テント内は-5℃。
フリーズドライの米+スープで朝ごはん。寒い中で温かいものを食べるのは最高ですな。
0545、アイゼンを装着して月明かりの中を出発。暗い山はコワイ…
物音がする度にビクビク…
テントは徳澤に張ったままです。テント泊の装備をかついでラッセルする自信がなかったので。
(実際には、蝶ヶ岳山頂まで完全にトレースはついていました。)
0645頃。ようやく明るくなってきました。
急坂を抜けた平地でテントを発見。
しっかりトレースはついていました。トレースを外れると膝までもぐる積雪量。
ようやく中間地点。バラクラバ、帽子、オーバーグローブをこまめに着脱しながら温度調整。
空模様が怪しくなってきました。トレースがあるので迷うことはありません。
妖精の池を通過。雪で埋もれて見えませんが…
蝶ヶ岳山頂!雪とガスで展望なし!
期待していた穂高連峰は見えませんでしたが、ともかく冬季蝶ヶ岳に登れたのでよしとします。
蝶ヶ岳ヒュッテには立ち寄らず、早々に下山。
山頂付近は-10℃前後。グローブに付着した雪の結晶が肉眼で見えます。美しい…
雪の中、徳澤まで無事下山。だいぶテントの数が減っています。
多くのパーティーは横尾あるいは長堀山経由で蝶ヶ岳に登り、途中の平地か蝶ヶ岳ヒュッテの冬季小屋で宿泊するものと思われます。
下山中にすれ違った登山者は、皆重いテント泊装備を担いで大変そうでした。
積もりたての粉雪に、インスタントコーヒーの粉と練乳をかけて食します。美味い!
>2016-0101(金)
あまりの寒さに0300頃目が覚めます。テント内は―8度前後。
朝日に照らされる明神岳。iPhoneのカメラでは美しさの1/10も表現できません…
朝食後、テントを撤収。0600頃徳澤を出発します。釜トンネルまで14キロほどのスノーハイクです。
昨日の昼~朝にかけて積もった新雪をスノーシューで歩きます。モフモフで気持ちいい!
雪原を歩く時の脳内BGMは「雪の進軍(映画、八甲田山より)」で決まり。
明神館の屋根から垂れ下がった雪。こうしてみると、意外に雪の結合力が強いことが分かります。
明神池。
自然探勝路。
河童橋まであと少し。英語表記の「kappa-bashi Bridge」に違和感。河童橋橋?
左からジャンダルム~奥穂~吊り屋根~前穂。河童橋近辺にて。
釜トンネルを抜け、坂巻温泉で入浴後帰宅。
3日間の歩行距離は40キロ。いいスノーハイク+冬山でした!
使わなかった装備、多すぎた食料が反省点。次はどこに行こうかな。