厳冬期(の割に雪少なし)谷川岳 天神平⇔オキの耳ピストン(2016-0127)
厳冬期(の割に雪少なし)谷川岳 天神平⇔オキの耳ピストン(2016-0127)
山頂付近ではガスに見舞われましたが、概ね天気も良く、トレースもあり、快適な雪山でした。
天神平(0900)~熊沢穴避難小屋(1030)~ザンゲ岩(1130)~肩の小屋(1150)~トマの耳(1220)~オキの耳(1240)~
天神平までロープウェイで登ります。
スキー場はガラガラ。平日だからなのか、元々こんなもんなのか。
スキー場の脇を登っていきます。
十分踏まれており、山頂までラッセルの必要はありませんでした。
谷川岳山頂付近は、雲に覆われていました。
天神尾根を進んでいきます。
万太郎山方向、国境稜線が良く見えます。
去年の10月に馬蹄形縦走をやったので、春になったら国境稜線を歩きたいと思います。
動物の足跡。雪の中、頑張って生きています。
西黒尾根方面。雪で覆われています。
ヘリが西黒尾根の上をホバリングしていました。
遭難でもあったのか、パトロールなのか。
熊沢穴避難小屋です。
積雪で屋根まで埋まっていますが、後で聞いたところによると「今年は雪が少ない」とのこと。
トレースを外すと、すぐ膝まで潜ります。
気温は、手元の温度計で5℃。雪山としてはかなりの暖かさです。歩いていると暑いくらいです。
さらに雪の尾根を歩きます。
湿った雪が、ダンゴ上にアイゼンにひっつきます。
滑落しないよう、こまめに靴同士をぶつけて雪を落とします。
山頂が近くなり、ガスで視界が悪くなってきました。風も強くなっています。
視界は10~30m程度。歯科医なのに視界が悪いとはこれいかに…
沼田山岳会と書かれた赤旗を頼りに進みます。
雪山が(比較的)安全に歩けるのは、こーゆうボランティアの方々のおかげです。感謝。
ザンゲ岩の横を通過します。
岩陰で休んでいる人がいました。テントを張るとしたらこの辺になるのでしょうか。
GPSでは肩の小屋近辺まで来ているのですが、ガスに巻かれてホワイトアウトになってしまいました。
先を歩く単独の人しか見えません。あとは真っ白です。
視界が真っ白になったら一旦立ち止まり、目印になるようなものが見えたらGPSで位置を確認した後、雪庇に気を付けながらゆっくり進みます。
そんなことを繰り返していたら、肩の小屋が見えました。
小屋脇の鐘が、氷の彫刻と化しています。
ベンチにまでエビのしっぽが。
肩の小屋は冬季休業中ですが、一部を冬季避難小屋として開放しています。ありがたいことです。
先客の方々と話しつつ、ドーナッツとコーヒーの昼食。
ヤマノススメのポスターがありました。この日の登山はゆるふわとはかけ離れていますが…
立札も氷の彫刻と化していて、読めません…
トマの耳に到着!
記憶では、トマの耳の標識の後ろはすぐ切れ落ちていたはずですが、雪が平らに積もっています。
多分雪庇でしょう。踏み抜いたら死にます。
オキの耳方面はガスで見えませんが、トレースははっきりと付いています。
風は西側から吹いているので、雪庇は東側にできるはずです。
つまり、オキの耳に向かうときはなるべく稜線の左側をあるけば、雪庇を踏み抜くことはない、はずです。
ちょっと怖いですが、せっかくなのでオキの耳まで行くことにします。
この時点で1230。1300になったら引き返すことにします。
雪庇!ヒビが入っているので、すぐに風上側(左側)に離れます。
オキの耳到着!標識は1mくらい雪に埋もれています。
10分ほどで着きましたが、体感的には1時間ほどにも感じました。
家に帰るまでが登山です。
遭難死の7割は下山中に起こるといいます。ロープウェイの最終(1630)までは十分に時間があるので、雪庇を踏み抜かぬよう、滑落しないよう、神経質な程現在地を確認し、周囲を見渡し、踏み跡を辿りつつ下山します。
肩の小屋脇を降りてしばらくすると、ガスが晴れてきました。
中ゴー尾根といわお新道の出会いのあたりに、塔的な建造物が見えます。
ドラクエなら賢者的な人が住んでいたり、中ボスがいるアレです。
(後で調べたら、関越トンネルの空気穴でした)
熊沢穴避難小屋近辺から、概ね晴れてきました。
雪の上のドラえもん。誰かが描いたのでしょう。
ロープウェイで下山です。楽しかった!
宝永山で雪山デビューして、今回で5度目。
(宝永山、日光白根山、蝶ケ岳、赤岳、そして谷川岳)
ちょっとは慣れてきましたが、慣れた頃が一番事故を起こしやすいと聞きますので、今後も気を緩めずに雪山を楽しみたいと思います。