悩みの相談
悩みの相談
ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
今日、当院にいらっしゃった営業の女性と歯の話になり、営業そっちのけでその方の歯に関するお悩みを聞きました。
親知らずと歯の色についてだったのですが、印象に残ったのが
「歯医者さんがいっぱいあって、どこに行けばいいのかがわからない」
「ホームページを見ても、やっぱりどの治療法がいいのかわからない」
という言葉でした。
我々歯科医師は、それぞれの得意分野、信念、その歯科医院の特色をホームページで、あるいは来院される患者さんに一生懸命アピールしている。。。はずなのですが、患者さんの目から見れば「どの歯科医院も同じに見える」ということなのでしょう。
虫歯ひとつにしても「どんな治療法がベストか?」というのは、歯科医師の得意分野、信念、その歯科医院の特色によって異なるので「ベストな治療法というのは存在せず、あえて言うなら患者さんが望む治療がベストな治療法」だと思います。
私は「なるべく削らない、なるべく抜かない」「削ったり抜いたりする前に、進行抑制の方法がないか」を考え、その患者さんが受け入れ可能な方法を提示するようにしています。
提示した治療、あるいは進行抑制の方法が「うーん、難しいなあ」という反応であれば、もうちょい簡単に出来る方法をお話しています。
理屈の上で正しいとしても、患者さんの考えや信念、置かれた状況諸々から、受け入れ不可能あるいは非常に難しい方法を提案し、できないのはお前が悪い!というのは、あまりに傲慢ではないかと思うからです。