歯を磨かないと虫歯になりますよ。歯周病になりますよ。 ホントに?
ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
虫歯と歯周病の予防のために
よく歯医者さんで「歯を磨かないと虫歯になりますよ、歯周病になりますよ」と言われることと思います。
この言葉は間違っているわけではありませんが、歯ブラシによる歯磨きだけで虫歯、歯周病を防ぐことは不可能です。
虫歯は歯の溝とコンタクトポイント(隣り合った歯のくっついている部分)にプラーク(虫歯菌、歯周病菌の塊)が溜まることによってできます。
歯周病は、歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)にプラークが溜まることによっておきます。
どちらも、歯ブラシが凄く届きにくい部分です。
虫歯の予防には「フッ化物(歯を丈夫にする成分)を生活習慣に取り入れること」が最も簡単で効果のある方法です。
フッ素うがい液、イエテボリ法(歯磨き粉に含まれているフッ素を有効活用する方法です。)がいいでしょう。
イエテボリ法
http://matome.naver.jp/odai/2138226696431165601
歯周病の予防には、音波ブラシ、デンタルフロス(糸ようじ)、歯間ブラシで歯周ポケットに入ったプラークを毎日可能な限り取り除くことです。
これらは、家庭で可能な予防法です。
ご自身で難しい部分や、家庭で可能な範囲のみでは虫歯、歯周病のリスクを下げることが難しい場合は、定期的な検診とフッ化物の塗布、スケーリング(歯石取り)と歯面研磨(ツルツルに磨くこと)を歯科医院で行うことにより、虫歯、歯周病の発生を防ぎ、進行をなるべくゆっくりにします。
ただし、その方のお口の中の状態や生活習慣によって、最適な予防方法や定期検診の間隔は異なります。
虫歯、歯周病の発生を防ぎたい、進行をなるべくゆっくりにして、なるべく削らず、なるべく抜きたくないという方は、一度ご相談ください。