つめもの、かぶせものをセットする時に必ずお話しする事 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 036号2016/01/19
川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 036号2016/01/19
つめもの、かぶせものをセットする時に必ずお話しする事
素材が何であろうと、セルフケアの状況が同じであれば、必ず同じ理由で再度虫歯になります。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、つめもの、かぶせものをセットする時に必ずお話しする事があります。
・どんな素材であれ、つめもの、かぶせものをセットしたとしても「ズボンのつぎあて」のようなもので、歯との境目は弱点ですし、虫歯菌から見たらスキマがあります。
・そもそも、プラークコントロールの不良等、原因があるから虫歯になったので、生活習慣、セルフケア等が同じであれば、また同じ理由で虫歯になります。
・今日セットしたつめもの、かぶせものを再度虫歯にしないためには
「毎日のフッ化物洗口」
「フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシ等の清掃機具によるセルフケア」
「セルフケアが適切に行われているかの確認と、どーしても行き届かない部分の補助としての定期検診、プロフェッショナルケア、フッ化物塗布」
を、それぞれの患者さんのリスクに応じて、継続可能な範囲内で実行して頂くことが必要です。
患者さんからすれば
「え?虫歯は削って詰めれば『治った』ってことじゃないの?」
と、不思議に思われる方もいるようですが
「足を事故で失った人が義足をつけたからといって『治った』とは言いませんよね。欠けた人体を人工物で補って、みかけや働きを回復させることは必要なことですが、もともとあったご自身の歯よりは、絶対に弱くなっているのです。」
と説明すると、概ね納得して頂けます。
同時にガッカリされているようですが…
最良の治療は「そもそも、削らない事」なので、この先私が歯科医師を続ける限り、予防の大切さを様々な方法で伝えていければと思います。