Q:フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシ、フッ化物洗口等のセルフケアはどこまで完璧を目指すべきか? 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 088号2016/03/31
Q:フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシ、フッ化物洗口等のセルフケアはどこまで完璧を目指すべきか? 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 088号2016/03/31
A:完璧を目指すと、疲れてしまって続かないので「ほどほど」で大丈夫です。
足りない部分を歯科医院でのチェック+プロフェッショナルケアで補いましょう。
フロス、歯間ブラシ、フッ化物洗口はセルフケアの方法として重要ですが、頻度、かける時間は
「精神的、肉体的にストレスを感じない範囲」
で十分です。
完璧を求めず、自分のできる範囲で。
一休み、一休み…
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、虫歯予防、歯周病のコントロールとしてセルフケアが最も重要ですと説明しています。
具体的な方法に関しては、歯と歯の間、歯と歯肉の境目(歯周ポケット)、歯の溝(小窩裂溝)部分のプラークコントロールは歯ブラシでは不可能に近い、という理由から、デンタルフロス、歯間ブラシ、フッ化物洗口をお勧めしています。
患者さんから時折ある質問が
「どのくらいやればいいんでしょうか?」
というものです。
「セルフケアをどこまでやればいいのかという正解はありません。ご自身の精神的、肉体的、金銭的にストレスなく継続できる程度が、その人に適した頻度やかけられる時間です。」
とお答えするようにしています。
医学的には
「PCR(赤染めをして、どれだけ汚れているかを数値で示す方法)が何パーセント以下になること」
「歯周ポケットが何ミリ以下になること」
という評価基準は一応あり、それらがクリアされていなければ
「もっと頑張れ!やれ頑張れ!」
という事は可能ですが(よっぽどでなければ)そこまでうるさく言わないようにしています。
理由は
「人は、健康だけを目的として生きるのではなく、仕事、家庭、学業、遊びなどそれぞれに大事にしているものがある。バランスが大事。完璧を求めすぎて追い詰めてはいけない。健康は人生を楽しむ手段であって、目的ではないのだから」
というものです。
完璧なセルフケアを求めるあまり、生活に支障が出てしまっては本末転倒です。
何事も程ほどが良いかと。
で、セルフケアがきっちりできていればそれでよし。
どーしてもセルフケアが完璧にできていない場合(まあ、殆どの場合がそうなのですが)は、歯科医院で不十分な点を補うプロフェッショナルケアを行い、その上で起こる結果を受け入れるのがいいのではないか、と考えています。