フッ化物をめぐる誤解を解くための12章
フッ化物をめぐる誤解を解くための12章
平間駅1分、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
フッ化物をめぐる誤解を解くための12章(眞木吉信先生 著)を読みました。
虫歯予防に非常に効果があるものの、日本ではあまり積極的に使われていないフッ素についてわかりやすく書かれた本です。
要約しますと
1.フッ素は虫歯予防に効果的。
2.歯医者さんでたまに濃いフッ素を塗るよりも、薄いフッ素で毎日うがいするほうがより効果的。(併用すると、より効果がある)
3.水道水に入れるのが一番いいけど、諸々の理由から日本では行われていない。
4.フッ素反対論者の「フッ素は危険」という主張は「適切な使用量」という点を意図的に無視した感情的なもの。 フッ素うがいやフッ素塗布で害が出るには、非現実的な量を使わなければならない。
また、フッ素反対論者の引用する論文は、とんでもなく古かったり、誰も追試(本当にそうかという他の人による検証)を行っていなかったり、非現実的なフッ素を用いた実験によるもの。
というものでした。
フッ素に関しては、100年余りも賛成派と反対派の論争が続いているのですが、どーも複数の本を読み、実際にフッ素が使われている状況を複数の情報元から調べた限りでは、反対派の分が悪いように思います。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、初期の虫歯を再石灰化(修復したり、進行をゆっくりさせること)させ、虫歯のリスクを減らすために、フッ素うがいをオススメしています。
フッ素塗布も行ってはいますが、たまーに濃ゆいフッ素を塗るよりも、毎日薄いフッ素でうがいをする方が予防効果が高いので、特にリスクの高い人に対してフッ素うがいと併用するというやり方で行っています。