予防歯科で虫歯・歯周病を100%防ぐことが可能なのか?→残念ながら、そこまでは無理です… 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 093号2016/04/10
予防歯科で虫歯・歯周病を100%防ぐことが可能なのか?→残念ながら、そこまでは無理です… 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 093号2016/04/10
予防歯科(セルフケア+定期的な検診+プロフェッショナルケア)により、虫歯や歯周病のリスクを下げることは可能ですが、100%防ぐことは不可能です。残念ながら…
日本で最もきっちり予防歯科を実践している日吉歯科(山形県酒田市)でも、加齢と共に歯を(残念ながら)失う患者さんはある程度います。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、予防歯科で高名な日吉歯科のやり方をお手本として「(なるべく)削らない、(なるべく)抜かない」予防歯科を行っています。
具体的には
・口腔内写真12枚法、デンタル10枚法、唾液検査、染め出し等による口腔内の現状の記録とリスクの把握。
・個々の患者さんのリスクや実行可能な範囲に応じたセルフケアの指導と定期的なチェック。
・患者さんでどーしてもできない部分のプロフェッショナルケア。
等です。
しかし、どれだけセルフケア、プロフェッショナルケアを頑張っても、全ての歯が虫歯、歯周病にならないわけではありません。
ある程度の確率で、どーしても虫歯になってしまったり、歯周病が進行してしまうことはあります。
患者さんには「金銭的、時間的、精神的に可能な範囲でセルフケア、定期検診、プロフェッショナルケアを継続し、起こった結果は『なるべくしてなったもの』として受け入れる事が、現実的ではないでしょうか?」とお話ししています。
患者さん側でセルフケア、歯科医院側ではチェックとプロフェッショナルケア、あるいは治療の技術向上は続けるべきでしょう。
その一方で「医療の限界」があるという事を謙虚に認め、過度な期待を患者さんに抱かせることのないように心がけています。
~さえしていれば絶対大丈夫、という過度の期待を持たせることは、患者さんにとっても医療者にとっても不幸な事です。