虫歯菌が子供に感染する?事実ですが、どこまで気を使うかは難しい問題です。 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 106号2016/04/17
虫歯菌が子供に感染する?事実ですが、どこまで気を使うかは難しい問題です。 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 106号2016/04/17
理屈では正しい事であっても、徹底する事が非常に困難であったり、また周囲とトラブルになる可能性がある事柄は
「ほどほどにしておく」
「できる範囲でやり、起こった事は受け入れる」
のがよろしいかと…
虫歯菌が大人から子供に感染するのは事実ですが
「孫にプリンをあげたかったのに、バイキン扱いされた」
お義母さんの心境たるや…
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、子供から大人への虫歯菌の感染については
「理屈では、1歳半~3歳くらいまで感染を防げば、口腔内への虫歯菌の定着のリスクをすごーく下げることは可能です。」
「しかし、どんなに気を付けていても、周りの大人のお口の中に虫歯菌は必ずいます。完全には感染を防ぐことは難しいです。」
「また、理屈の上で正しい事であっても、虫歯菌の感染防止にこだわるあまり、周囲との人間関係を壊すことになるのは、良い事とは言えません。」
「子供が大きくなると、子供なりの人間関係もできてきます。お子さんを無菌室に閉じ込めれば別ですが。」
という感じで
「感染に気を付けることは悪い事ではないけど、完璧にやるのは難しいし、周囲との関係も良好に保つことは子育てでは重要」
とお話ししています。
じゃあ、どーすればいいかというと
・お父さん、お母さんをはじめ、周囲の大人が(可能な範囲で)歯科検診を受け、セルフケアの指導+必要であれば虫歯の治療を受け、お口の中の虫歯菌の数をなるべく減らす。
・虫歯予防に有効なフッ化物入り歯磨き粉、フッ化物洗口を可能な範囲で行う。
・虫歯の好発部位である歯と歯の間、歯の溝のプラークを除去するのは歯ブラシ(だけ)では不可能。
歯と歯の間をお掃除するデンタルフロスの指導を受け、歯の溝は可能な範囲でシーラント(フッ化物入りのセメント)で埋める。
これらの事柄を、可能な範囲で実行して頂き、起こった結果は
「やるだけやったのだから」
と受け入れる。
というのが、現実的にできる事ではないか、とお話ししています。