世にあふれる健康情報、どれが正しいの?ワコ歯科の見解 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 110号2016/03/31
世にあふれる健康情報、どれが正しいの?ワコ歯科の見解 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 110号2016/03/31
結論としては
「どれも正しいです。(一見わかりやすい極論や、既存の医療を全否定して不安を煽るようなトンデモは除きます)ただし、患者さんが『何を重視するのか』により、その患者さんに適した治療や予防法は異なります」
というものになります。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、患者さんから「これまでの歯科治療や予防等で感じた疑問等」を、なるべく時間をかけて聞くようにしています。
その人が
「何を求めて前の歯科医院から、ワコ歯科に転院してきたのか」
を(根掘り葉掘りにならない程度に)理解することで、今後の予防に関する指導や、治療方針を立てる助けになるからです。
その際
「本(ネット)でこんな事が書いてあったんだけど?」
「前の先生はこんな事を言ってたんだけど?」
という質問を受けることがありますが、いつもどのように答えるか悩みどころです。
理由は
・本(ネット)では、わかりやすい極論が多く、100万人に1人の稀な例を、さも全員に起こるかのように不安を煽る事がとても多い。
・臨床の現場(歯科医院)で実際の診療を行っている先生は、殆どの場合知識、経験、技術と良心に基づき、誠実な治療をしているので、多少ワコ歯科の方針と異なっていたとしても、安易に批判することはできない。
・同じ歯科医師については
「同業者の仁義」
「安易に前医を批判することは、歯科医療自体への信頼を失わせる」
「他院の先生と(なるべくなら)トラブルになりたくない」
事から、基本的には批判してはいけない。
といった事柄です。
(上記の事は、包み隠さず患者さんに説明しています)
また、
「同じ患者さんであっても、歯科医師の診断や治療方針は異なることがあり得ます。その先生が教育を受けた年代、経験、信念にもよりますし、患者さんの状態は常に揺れ動いているので、受診するタイミングが異なれば、違う治療法になる事もあります。」
「『誰にとっても正しい治療』というのはありません。患者さんの状態や、どのような事を望んでいるかによって異なります。」
「『正しい治療法』はありそうでないです。『その患者さんにあった治療法』なら、もしかしたらある、かもしれません。」
「私は目で見て、写真を撮って、レントゲンを撮って、場合によっては唾液検査をして、患者さんの状態を把握した上で、考えられる治療法の選択肢をいくつか提示し、患者さん自身になるべく選んでもらうようにしています。」
「私自身は『なるべく削らない、抜かない』予防歯科が好きなので『早く削ってほしい!』という患者さんには合わないかもしれません。」
とも。
ただし!
「わかりやすい極論」
「既存の医療を全否定し、不安を煽るようなもの」
の99%はトンデモです!