新 フッ化物ではじめる むし歯予防
新 フッ化物ではじめる むし歯予防
平間駅より徒歩1分。ワコ歯科、矯正歯科クリニック院長の長崎です。
新 フッ化物ではじめる むし歯予防(筒井 昭仁 著)を読みました。
歯医者さんでむし歯予防のために塗るフッ素は、塗る以外にもうがいをしたり、フロリデーション(水道水にフッ素を入れること)として用いることで、更にむし歯予防の効果がアップするという本です。
この本だけでなく、ワコ歯科・矯正歯科クリニックの待合室にはデンタル図書館として様々な患者さん向けの本を置いています。
図書館として使って頂くだけでも構いません。
フッ素をむし歯予防に使うことに関しては、反対している人がいることも事実です。ただ、その反対論のほとんどは「がん」「毒性」という恐ろしげな言葉を多用し、
「ウソ」「大げさ」「紛らわしい」(JAROのCMみたいですね)の三拍子揃った物がほとんどです。
それでも心配な方は、
http://www.nponitif.jp/newpage147.html
に、Q&Aがありますので、読んでみてはいかがでしょうか?
この本の中の、フッ化物応用反対の逸話として、このようなものがあります。
世界に名だたるフッ化物反対論者の米国イヤムヤーニスさんは、あるデータをもとに「水道水フッ化物濃度調整地区ではがんによる死亡率が高い」と主張し、大きな波紋を呼びました。
しかし、統計処理上のミスとわかり、この主張は否定されてしまいました。
最近になって、医学研究者向けの「正しい統計の使い方」という本の中で、このような初歩的な過ちを犯してはいけないという例として採用されています。