歯石は定期的に取りましょう 本当に? 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 047号2016/01/29
歯石は定期的に取りましょう 本当に? 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 047号2016/01/29
歯石がつかないようなセルフケア(フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシ)>>>>越えられない壁>定期的に歯石を取る(だけ)
歯石がつく→落とすを頻繁に繰り返すより…フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシ等で「歯石をつけないセルフケア」を行うほうが、より重要です。
歯石は歯周病の原因そのものではありません。
プラーク(細菌)が溜まるから歯周病になり、放置されたプラークがカチカチになったものが歯石です。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは「定期的に歯石を取って歯周病予防」という考え方は『していません』
理由は
・歯周病の原因は、プラーク(細菌)であること。
・歯石は、プラーク(細菌)が放置された結果唾液(あるいは、歯周ポケットから染み出る体液)中のカルシウムと結びついた結果であって、歯周病の原因そのものではない。
・つまり、歯周病のコントロールは「毎日のセルフケアによるプラークコントロール」が最も重要であり、たまーに歯石を取ったとしても、普段のプラークコントロールが悪いと、歯周病のコントロールはすごーく難しい。
・歯科医院で、患者さんでは届かない部分のプラークを定期的に取ることは、ある程度の効果はあるようだが、セルフケアの代わりになるものではない。
・また、歯石を(プラークコントロール無しに)ルーチンの作業としてガリガリ取っていると、歯が削れる(こともある)。
といった事柄です。
歯石があまりに一杯ついていて、セルフケアによるプラークコントロールの邪魔になるようなら最初に取ることもありますが、原則は「セルフケア指導→腫れていた歯肉が引き締まって、歯石が見えやすくなる→取る→つかないようなセルフケア指導」です。