虫歯の進行抑制の一例 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 053号2016/02/09
虫歯の進行抑制の一例 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 053号2016/02/09
痛みもなく、穴もなく、レントゲン写真(だけ)で詰め物の下に虫歯が見つかった場合には(原則として)すぐには削りません。
レントゲン写真で、虫歯っぽい黒い影を発見。
でも、痛みもないし、穴も開いてない…虫歯が「ある」かもだけど、程度がわからない…
染め出しをしてみると、プラーク(細菌)が溜まり、セルフケアが悪い事が判明。
フロス、歯間ブラシ、フッ化物洗口。セルフケアによる進行抑制の指導+定期健診+プロフェッショナルケア
半年経過後。
今のところ痛みなし、穴も開いていない。
レントゲン写真も再撮影。
今のところ変化なし。引き続き進行抑制。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは「痛みなし。穴なし。レントゲン上でのみ虫歯っぽい影が見つかった場合」は、いきなり削ることはしません。
まず、唾液検査、染め出し、フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシの指導を行い、可能な範囲でセルフケアによる進行抑制を行って頂きます。
その上で、その他(歯周病等)のリスクを踏まえた上で定期的な検診+プロフェッショナルケア+フッ化物塗布を行い、進行していないかどうかを規格化された口腔内写真+デンタルX線写真(詳細なレントゲン)を定期的に撮影することで記録します。
進行していない、あるいは進行がすごーく遅ければそれでよし。
不幸にも進行してしまい、これ以上の抑制は難しいかな…という状態になった場合に、初めて削ることにしています。
なぜ見つけ次第すぐ削らないのか?
理由は
「虫歯(っぽい影)が、いつできたか、どのくらいの速度で進行しているのか、セルフケア、プロフェッショナルケアによって進行抑制が可能なのか?」
がわからないのに、問答無用でいきなり削るのは、ちょっともったいないのではないか?と考えているからです。
進行抑制が可能ならば、(虫歯であっても)削らない方がいいのではないでしょうか?