患者さんに治療方法を選択してもらう、とは?進行抑制も、治療方法の一種です 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 127号2016/0509
患者さんに治療方法を選択してもらう、とは?進行抑制も、治療方法の一種です 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 127号2016/0509
他院の先生から「削らないとダメです」と言われてガーン!となり、ワコ歯科・矯正歯科クリニックに「なんとか削らなくて済む方法はないでしょうか?」と来院される患者さんが最近増えている件について。
※全ての虫歯が進行抑制が可能なわけではなく、ワコ歯科でも削る場合はあります。という前置き付きで…
虫歯は、進行状態だけで、削るか進行抑制に留めるかを決めることはできません。
口腔内写真、デンタル10枚法、唾液検査、染め出しによるプラークコントロールの確認、これまでの治療の履歴、生活習慣、フロス、歯間ブラシ、フッ化物の使用状況を確認し、最終的には「患者さんの希望」を聞いたうえで、なるべく患者さんが納得して治療(あるいは、進行抑制)方法を選んでもらいます。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、虫歯(あるいは初期虫歯、詰め物やかぶせものの段差)があったとしても、いきなり削ることはしません。
各種検査や進行するリスクの確認を行い、可能であれば進行抑制と長期的な観察を行い、進行しなければそれでよし、不幸にも進行してしまったら、やむなく削るようにしています。
※状況によっては、最初から削ることもあります。
削るという判断の前にこれだけの手順を踏むのは
・虫歯は、生活習慣の積み重ねによって発生し、進行する。
・つまり、生活習慣諸々の見直しによって、進行の抑制が(ある程度は)可能。
と考えているからです。
ここで他院の先生から「削らないとダメです」と言われてガーン!となり、ワコ歯科・矯正歯科クリニックに「なんとか削らなくて済む方法はないでしょうか?」と来院される患者さんが最近増えている件について、一言
。
治療前に
「進行抑制という選択肢」
があるということを、(進行抑制が可能な状況であれば)患者さんに伝えて欲しいと思います。
進行抑制という選択肢の提示があれば、多分そこの歯科医院に通い続けたでしょうから…。
結果、進行抑制がうまくいかずに最終的に削ることになったとしても、患者さんは
「自分の希望を一度は聞いてもらえた」
結果であれば、受け入れてくれるのではないでしょうか。
いや、ウチに患者さんが来てくれるのはありがたいのですが、せっかくの固定客(こんな言い方で申し訳ありません)を、逃がすのはもったいないし、患者さんにとってもコロコロかかりつけ歯科医院を変えることはよろしくないと思いますので…