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「正しい」予防、治療は存在するのか?標高高い系歯科医師の登山におけるヘルメットを例にして考えてみます  川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 154号2016/04/09
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「正しい」予防、治療は存在するのか?標高高い系歯科医師の登山におけるヘルメットを例にして考えてみます  川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 154号2016/04/09

「正しい」予防、治療は存在するのか?標高高い系歯科医師の登山におけるヘルメットを例にして考えてみます  川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 154号2016/04/09

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予防、治療にどれだけ手間やお金をかけるべきかというのは、スパっと決められるものではありません。

残雪期の槍ヶ岳(3180m)。

落石、滑落に備えてヘルメットが推奨されています。これは「正しい」でしょう。

けがなくてよかったね…

7月の高尾山(599m)。

登山という行為自体は同じですが、高尾山でヘルメットをかぶるのは到底「正しい」とは言えません。

世の中、ネットや書籍、あるいは口コミで

「アレは健康にいい」

「アレは健康に悪い」

「あの治療法は良い」

「あの治療法は悪い」

という情報が溢れています。

どれも間違いではありません。

ただ「状況に応じて、適切に選択すべき」なだけです。

ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは

「これこそが正しい治療!」

「これこそが正しい予防!」

というものは

「あるのかしら?そんなもの」

と考えています。

医学的に高度な技術を要し高価な治療、高度な技術を要し高価な予防というものはあると思います。

しかし、登山の安全性を例にとって考えてみましょう。

残雪期の槍ヶ岳(3180m)でヘルメットをかぶることは、怪我の防止として「正しい」事ですが、同じ登山でも高尾山(599m)でヘルメットをかぶることは「正しい」とは言えないでしょう。

歯科の治療でも予防でも、同じことが言えるのではないでしょうか。

患者さんのおかれた状況やリスク、患者さんの求める「健康のレベル」により、適切な治療、予防というのは異なって然るべきです。

※ごくわかりやすく言えば、インプラント(高いが自分の歯に極めて近い)と保険の入れ歯(安いが一応それなりに噛める)のどちらを選ぶかというのは、患者さんのおかれた状況や価値観により、患者さん自身が決定し、その選択は尊重されるべき、ということです。

予防においても、18歳のピチピチギャルなら、虫歯予防に手間とお金をかけた方がいいでしょうが、90歳のお嬢さんなら「可能な範囲で」という但し書きをつけるように…

リスクが高い、あるいは高度な治療や予防を希望し、手間やお金をかけることを厭わない患者さんであれば、そりゃあいくらでも手間もお金もかけて構わないでしょう。

ただ、リスクが低い、あるいはそれほど高度な予防や治療を希望されず「痛くなければ、まあそれなりでいいですよ」という患者さんに対して、高度な治療や予防を「正しさ」を大義名分に、押し付けたり、高度なアレコレを選択しない人を「健康に気を使わないとは、なんと愚かな!」と言うのは、あんまりやらない方がいいのではないか、と思います。

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患者様の歯を大切になるべく削らないように治療致します。

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