位相差顕微鏡で(何度も)お口のバイキンを見てもらう目的 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 048号2016/02/01
位相差顕微鏡で(何度も)お口のバイキンを見てもらう目的 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 048号2016/02/01
虫歯、歯周病は細菌が原因であり、セルフケア+プロフェッショナルケアによって可能な限り細菌を減らすことが
予防(あるいは、コントロール)に必要なことである、という教育目的です。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、位相差顕微鏡(お口の中の細菌が動くさまを見る顕微鏡)で、患者さん本人のお口の中の細菌を見て貰い
・お口の中には500種類もの細菌がいること。
・その中に、虫歯、歯周病の原因となる菌がいること。
・菌をなるべく少ない状態に保つことが、虫歯、歯周病の予防・コントロールになること。
・菌を少なくするには(今のところ)フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシ等を用いたセルフケアで、物理的にこそげ落とすのが最も効果的なこと。
・飲み薬、うがい薬、食べ物等で「悪い菌が減るよ!良い菌は増えるよ!」と主張する方々もいるが、対照群(その薬なりを投与しない、比較するためのグループ)を設定していない等、信用度の低い発表が多く、ワコ歯科はそーゆう「万能薬」的なものをあまり信用していないし、よしんば効果があるとしても、強い薬、あるいは高価なナニカを継続して使うのはあまり感心しないこと。
・歯科医院での定期的なお掃除をすることで、ある程度菌を減らすことはできるが「セルフケア>>>>(越えられない壁)>プロフェッショナルケア(だけ)」なので、セルフケアをやらなくていいわけではないこと。
といった事をお話ししています。
また、一度だけではすぐに忘れてしまうので、上記の事を忘れないため、セルフケア等の行動に繋げてもらうために(患者さんのリスクやセルフケアの実施状況に応じて)3~6か月に一度、プラークを採取し、顕微鏡で見て貰っています。
セルフケアやプロフェッショナルケアによっては、細菌が減る…としている資料もありますが「プラークを取る部位」「取り方」「プレパラートの作り方」「顕微鏡で見る部分」によって、多くも少なくも画像を調整できるので、減った、増えたということはあまり気にしていません。
あくまでも「お口の中に細菌がいて、ソレが虫歯、歯周病を引き起こすので、セルフケア大事」という教育目的です。