虫歯は、どの程度まで削るべきか?ワコ歯科の見解 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 159号2016/05/27
虫歯は、どの程度まで削るべきか?ワコ歯科の見解 川崎・平間のワコ歯科・矯正歯科 予防歯科通信 159号2016/05/27
虫歯を削る場合、う蝕検知液(虫歯の部分を赤く染める液)を使いますが
「赤くなったら絶対削らなければならない」
わけではありません。
あくまでも目安であり、最終的には硬さや、どれだけ神経に近いかによっても、どこまで虫歯を削るかは異なります。
ワコ歯科・矯正歯科クリニックは、虫歯を削る時は、以下の事に気を付けています。
・う蝕検知液を使って、削る範囲の大まかなアタリをつける。
・削る際は、深い部分は神経にズボっといってしまうことを防ぐために、なるべく機械ではなく手作業で少しずつ削る。
・赤く染まっていても、必ずしも虫歯でないこともある。
・赤く染まっていなくても、虫歯なこともある。
・虫歯かどうかは、針でひっかいた時の硬さで判断する。
・たとえ虫歯を完全に取り切れなくても「これ以上虫歯を取ると、神経にズボっといってしまい、神経を取らざるを得なくなる。」場合は、あえて虫歯を残してフッ化物入りのセメントで仮蓋を行い、2か月程度待ち、再石灰化(フッ化物の働きにより虫歯がカチカチになること)をが起こること)を期待する場合もある。
・黒っぽいような、着色が残っていても、十分に硬い場合は虫歯ではないとみなし、それ以上は削らない。
ようにしています。
虫歯をどの程度まで削るか?ということは、実は歯科医師の間でも統一見解はありません。
う蝕検知液で少しでも赤かったり、少しでも黒っぽい着色が残っていれば、徹底して削る先生もいます。
それぞれの先生の考えや経験がありますので、どれが正しい、間違っていると言う事は難しいです。
ワコ歯科では
「削る場合でも、慎重に見極めて、可能であれば小さく削り、健康な歯質を残す」
「神経に近いほど虫歯が深い場合は、フッ化物入りセメントで仮蓋をして2か月ほど待ち、フッ化物により虫歯が再石灰化するのを待ってから、再度仮蓋を外して再石灰化が起こっていたら(硬くなっていたら)その部分は削らない」
ようにしています。