メンテナンスを受けているかどうかは、虫歯、歯周病のリスクに対した影響を及ぼさない?(衛生士 安藤)
JR南武線平間駅から徒歩30秒のワコ歯科・矯正歯科クリニックの、歯科衛生士の安藤です。
今回は、歯科雑誌「tuft club」より、メンテナンスに関する記事をご紹介します!
「私は定期的に歯医者でメンテナンスを受けているから、虫歯になんてならない!」
そんな風に思ったことはありませんか?
実は定期的にメンテナンスを受けているかどうかは、虫歯、歯周病のリスクに対した影響を及ぼさないのです。
これは、「tuft club」に掲載されていたグラフです。
上のグラフは、メンテナンスに年3回以上通っている人、年2回以下の人、通っていない人の、一人あたりの虫歯の本数を表したものです。
多少の違いはあるものの、殆ど本数に差がない事がわかります。
下のグラフは歯周病の割合を表したものですが、こちらもグループごとの違いはそれほど大きくないように思います。
では、メンテナンスに通っても意味なんて無いんじゃないのか?
そうではありません。
重要なのは、メンテナンスで行われるお掃除ではなく、歯磨き指導のほうなのです。
たとえ1ヶ月、2ヶ月おきのメンテナンスでプロが徹底的にお掃除をしても、次の日に青のりたっぷりのお好み焼きを食べて歯を磨かずに寝てしまえば、プロのお掃除は全く意味がありません。
メンテナンスでは、お口の中をチェックし、前回の来院から今日までのお家でのケアの状態を確認する事が重要です。
フロスチェックや染め出しを行い、患者さんとともに改善点をさがし、それをどう解決出来るかを一緒に考え、お家でそれを実践していただく。
それこそが、虫歯や歯周病を減らすために最も重要な事なのです!
皆さんも、定期的なメンテナンスで自分のお口の状態を詳しく知るところから始めてみませんか?