患者さんの自己決定権(30代女性 2014-0829)の例
患者さんの自己決定権(30代女性 2014-0829)の例
南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
患者さんの自己決定権(30代女性 2014-0829)の例です。
下の奥歯をはじめ、あちこちに虫歯があるのですが「歯医者さんで以前無理やり治療されて凄く痛くて・・・もう治療はコリゴリなんです」ということで、歯のお掃除+虫歯の進行抑制のみを希望されて来院されました。
治療したほうがいいかどうか、という点でみれば間違いなく「削って、詰めて、抜いて」という治療をした方がいいのですが、
・現状で痛みがないこと。
・過去の治療で嫌な思い出があり、説得して治療を開始したとしてもあまり良い結果になりそうにないこと。
から、フロス、歯間ブラシ、フッ素うがい等のセルフケアの必要性と方法を説明+ビデオ学習してもらい、毎月お掃除+フッ化物塗布に来院されるようになりました。
いずれは治療をした方がいいとは思いますが、治療の決定権は患者さんにあります。
我々医療従事者は「選択肢の提示」「その際のメリット、デメリットの説明」を行い、患者さんが自分で選べる手伝いをするというのがいいのではないでしょうか。