歯の神経をなるべく残す方法(院長 長崎)平間 歯科 歯医者 歯科医院
歯の神経をなるべく残す方法(院長 長崎)
JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
自発痛(何もしなくても痛い)は無いが、虫歯を当日全部除去すると神経までズボッといくような場合、2ヶ月かけて虫歯を除去する事で、神経を温存するようにしています。
4では、多少虫歯が残っているのですが、これ以上削ると神経を取ることになります。
5で、あえて虫歯を残したまま水酸化カルシウム(歯の中に二次象牙質と呼ばれる壁を作る事を促す薬)とフッ素入りセメント(虫歯の再石灰化を促す)で蓋をして、2ヶ月待ちます。
2ヶ月後、6のフッ素入りセメント、5の水酸化カルシウム材を除去し、あえて残していた虫歯を除去します。水酸化カルシウム材により、二次象牙質が神経の側に形成されているので、虫歯を除去しても神経は露出しません。 暫間的間接覆髄法といい、保険の治療法です。
道具や薬剤、そして技術的にも特別なものはありません。歯科医師なら誰でもできます。 かつて虫歯が深く神経まで達している場合、自発痛がなくても神経を取るケースがしばしばありました。 しかし、この暫間的間接覆髄方を取り入れ、神経を取るケースが激減しました。
暫間的間接覆髄法の欠点は
>二次象牙質の形成に2ヶ月程待たねばならない。
>残念ながら痛みが出て神経を取る場合もある。
>神経を取れば早期にかぶせ物にできて、短期間で儲かるが、2ヶ月待ってから詰め物、かぶせものになるので、儲かるのが遅れる。
あと、私は暫間的間接覆髄法を行う時、必ずラバーダムを使用し防湿と削った面の感染を防止しています。神経を残せる成功率は大体8割です。 もしかしたら、ラバーダム無しでやると成功率は落ちる、かもしれません。ラバーダム無しでやったことが無いのでわかりませんが。
211-0015
神奈川県川崎市中原区北谷町9 長谷川ビル1F
044-201-9431
https://www.wakodental.com/