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唾液検査のコツ教えますセミナーで引っかかったのは、唾液検査を「高価な自費診療に誘導するためのツール」であることを強調しているように思えたからです。 唾液検査は「虫歯が口腔内の細菌による感染症であり、予防は細菌のコントロールである」事を理解して貰うのが目的です。

口腔内細菌（虫歯菌）をコントロールし、虫歯のリスクを減らすには 「保険ではなく、適合精度の良い自費の詰め物を入れる」 「保険ではなく、自費の歯のお掃除を受ける」 事…は無駄ではないですが、登山初心者がエベレスト向け装備いきなり買わないように、優先順位は低いです。

虫歯菌をコントロールし、虫歯のリスクを減らす為には 「フッ化物配合歯磨剤、フッ化物洗口等を継続する」 「フロスで歯と歯の間をお掃除する（歯ブラシだけでは6割のプラークしか取れない）」 事が、最も「コスパの良い」方法ではないか、と思います。 指導を受けるのも必須。

自費の詰め物や自費メンテが悪いと言っているわけではないですよ… 精度やアレルギーのリスクの面で自費の詰め物＞（越えられない壁）＞保険の詰め物は自明のことです。 自費メンテ（歯のお掃除）も、お金をいただく分、丁寧にやる時間の確保ができますので。

ただ、せっかく唾液検査を行うのであれば、最もコスパの良い虫歯予防法であるフッ化物配合歯磨剤、フッ化物洗口、フロス等のセルフケアの指導を行わず、いきなり自費の詰め物や自費メンテを勧めるのは違うんじゃないかな…と思うのですよ…

ワコ歯科の「唾液検査率90％の秘密」ですが、包み隠さず無料でお伝えします。 その秘密は…「患者さんに興味を持ってもらえるよう、その患者さんが食いつくように工夫をする」それだけです。 3万円のセミナーの内容をタダで教える太っ腹な私。

具体的な方法ですが、初診の電話ORメールを受けた段階から始まっています。 「初診時は、痛みを取るための応急処置は行いますが、何故にあなたが虫歯になったのかの原因を調べ、今後虫歯になるべくならないようにする為の唾液検査を行う場合があります」と最初に伝えておきます。