トンデモ歯科医院から逃げてくる患者さん(院長 長崎)平間 予防歯科
トンデモ歯科医院から逃げてくる患者さんが増えてきた…
患者さんからトンデモ歯科医院でどのような説明、治療を受けてきたか聞く度に、怒るべきなのか笑うべきなのか困る…
エビデンスが全てではないし、歯科医師の裁量として時として多少のブレはあってもいいだろうが、モノには限度というものが。
トンデモの具体例としては
>砂糖は毒。
>フッ素はユダヤの陰謀。
>銀歯は毒電波の受信装置。
>体にいい詰め物をO-リングテスト。
他にもまだまだあるが…
トンデモ歯科医院から逃げてきた患者さんは「不安という呪い」をかけられているので、まずその呪いを緩和するのに一苦労。
「不安という呪い」を解くのは一筋縄ではいかないが、まず
「医療における正解は一つではない事」
「疑問点があれば私の知識の及ぶ範囲で答える事」
「私がわからないことはわからないと認め、場合によっては専門家への紹介を行い、囲い込まない事」
をお話するようにしてる。
ただ、不安を煽られてワコ歯科に逃げてくる人はまだ幸運な方なのだろう。 多分多くの方が、トンデモ歯科医師に不安を煽られ、囲い込まれているのだろうと思うと、なんともトホホな気分になる。
また
「健康は人生を楽しむ手段であって、目的ではない」
「アレもダメ、コレもダメ。アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃという不安に怯えながら健康になったとしても、そんな人生は楽しくないでしょ?多少(あくまでも多少ですが)健康に悪くても、人生を楽しむことがまず第一では?」
とも。
ただ、私自身が予防歯科と名乗り、痛くも痒くもない人の虫歯・歯周病リスクを見極め、セルフケアや生活習慣の改善によりリスクをコントロールしましょうと言っているので、本質的な部分では
「困ってない人の不安を煽って不要な物を売りつけるトンデモ歯科医師」
と同じなのかな…と思わないでもない。
私自身が暗黒面に落ちないように気をつけよう。
トンデモを覗くとき、トンデモもまたこちらを覗いているのだ。なんちゃって(^_^;)