虫歯が深い場合(40代男性 2014-0902)の例
虫歯が深い場合(40代男性 2014-0902)の例
南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。
虫歯が深い場合(40代男性 2014-0902)の例です。
赤丸部分が、銀歯の下で虫歯になっています。
削ってみたところ、神経ギリギリまで虫歯が進行していたので、それ以上は虫歯を取らずにグラスアイオノマーセメントでフタをしました。
グラスアイオノマーセメントはフッ素徐放性と言って、歯を丈夫にする+虫歯の再石灰化(虫歯の部分にカルシウムがくっついて硬くなること)を促すフッ素がジワジワしみだしてくれるという作用があります。
痛みが出なければこのまま3ヶ月間おきます。その間、虫歯の再石灰化+二次象牙質の添加(神経に近いところまで虫歯が進むと、神経が歯の内側に壁を作ってくれる作用)が起こります。
3ヶ月後、グラスアイオノマーセメントと神経ギリギリの部分に残った虫歯を取り除きます。二次象牙質が出来てくれている(はず)ので、露髄(歯の神経に達する穴があくこと)はしない(はず)です。
隣の歯(青丸部分)も虫歯だったのですが、歯の表面のみにとどまり穴があいていなかったので、フッ化物洗口+フロス+歯間ブラシ+音波ブラシを今後は使ってもらい、虫歯のリスクを下げるという条件付きで経過観察することにしました。
このよーにして、なるべく神経を取らない、なるべく歯を削らないように務めています。